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『なんでハムスターが家の前に居るんだよ...』
マンションのエレベーターが壊れていたので階段を13階分全力で登り切り家の前に着いた。
そこまでは良いのですが。
ご丁寧に小さめの段ボールに入ったハムスターが私の部屋の前に置かれていてかなり困惑しました。
ありきたりな表現ダナーと思った諸君、君らだっていざ家の前にハムスターが置かれてたら困惑するから。
カードキーをくるくると回しながら黄色いハンカチを取り出してそっとハムスターを触ってみた。
ふわふわとしたハムスターは冷たくはないので最悪のタヒんでいる、という可能性は無くなった。
『ね、生きてるー?』
生きてる、なんてハムスターに問いかけるのも変かな、なんて考えながら急いで動物病院へ電話する。
飼う気は無いけど野垂れタヒぬよりは万全な状態で野生に帰った方が良いでしょ。
「それじゃあ家に帰ったら家の前に段ボールがあってハムスターが入っていた、 という事で宜しいでしょうか?」
ここ、動物病院
今、私、ピンチ
『あぁ...そう...ですねぇ...そう、です』
頭が一瞬可笑しくなったので日本語が苦手なヤバい不審者になりかけてしまったがこちとら至って真剣なのである。
「では何故ハムスターが家の前に居たとかは分かりますか?」
『いえ...』(こっちが聞きたいです)
「ああ、その前に自分の名前は分かりますか?」
『柊A、27歳です。』(もしや頭がおかしい人になっているのでは)
「そうですね...柊さん、一度ここへ行かれてはいかがでしょうか?」
『あぁ...なるほど?』(うわ、精神病院だべ。完全に頭がおかしい人認定されてる)
「一応ハムスターが弱っているので注射をしておきますが、貴方は此方の病院への受診をお勧めします。
では次の方〜」
ぴえん。
仲が良い友達に今すぐスタ爆をして莉犬くんのぴえんを送りまくりたい。
柊A、27歳。
晴れて完全に頭がおかしい奴認定されました。
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