俺の彼女は青城の高嶺の花らしい。【岩泉一】

Lofty dream 22 ページ22

キス....するしかないよな..。









俺は大丈夫だ







でも問題はAだ。








こんな人前でキスをしても大丈夫なのだろうか。









Aは嫌がらないのだろうか。







もしも、あいつが嫌ならみんなに認めてもらえなくてもいい。








俺はあいつの嫌がることはしない。









なんて考えていたら









「はじめちゃん！」








という声が聞こえた。









「はじめちゃん、ちょっといい？」









とAは俺に小さな声で話しかけてきた。









声があまりにも小さすぎたため俺はAの近くまで行き耳を貸した。









すると









Aの顔が近づいてきたかと思うと









唇に柔らかい感触があった。









びっくりして目をみ開けるとAの顔が目の前にあった。








Aは口を離すと








「キスする方がやっぱり恥ずかしいんだね...。」と少し照れながら言ったが








その声は周りの歓声ですぐにかき消された。









スッゲー恥ずかしいけど、みんなに付き合ってるということを認めてもらえたから、まあ、いいか。









「A。これからはどんどん学校でイチャつけるぞ」









と俺が冗談半分でいうと









「そうだね、はじめちゃん。これからもよろしくね」









と少しはにかみながらAはそう言った。









・









その日から、青城1の公認カップルは








及川とAではなく 俺とAになったらしい。









そして、今でもまだ変わらずAの人気はすごい。









どうやら俺の彼女は青城の高嶺の花らしい。









〜Fin〜

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