I WANT･･･【オリジナル】 (ページ3)

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第二話ページ3

「ふわぁ･････えーっと？今は･･･」

チラッと、壁に掛かっている時計を見る。

早朝六時だ。

いつも同じような時間に起きているせいか、休みの日でもこんな早く起きてしまうようになった。

「きもちわる････」

ずきずきと頭が痛む。

昨日、飲み過ぎたのだろうか。

机に散らばっている空いた缶ビールの数を数える。

「ひい、ふう、みい、よお･･･」

８。

あまり覚えていないが、かなりの量を飲んでいたようだ。

大きく手を伸ばし、テレビのリモコンを持ち、電源をオンにする。

すると、軽快な音楽とともに、やや聞き覚えのある会社の名前が呼ばれた。

『今回はですね、今人気絶頂中の“香月株式会社”に来ております！えー、ソレでは中を覗いてみましょう！』

･･･うちの会社か。

そういえば前に、この会社の撮影を行うと、どこかの誰かが言っていたような。

違うチャンネルに切り替える。

『次のニュースです。えー、昨夜ーー市で火事がありました。怪我人はいないとのことです』

ーー市……

…確か、桐本のすんでいるところもーー市だったな。

桐本の、知り合いだったり……？

そう考えていると、なんとなく眠くなってきて、私はまたそのまま夢の世界へ引き込まれた。

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