いや、(守り神じゃ)ないです【wrwrd！】 (ページ37)

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rb「グ、グルッペン！？」

shp「グルさん！？アンタ、何で此処に…！？」

gr「お前ら、もう日にち変わってるんだぞ？
今日は俺らが来る日なのを、忘れたのか？」

？「せやで～？なのに誰も来ないし村は大混乱だし！びっくりしたんですよ～！？」

総統閣下の後ろからひょっこりと、随分図体のデカイ瓶底眼鏡の人
クルクルとした髪がしんぺい神様によく似てるが…誰？

「どちら、様で…」

？「あ、俺幹部になったばっかやから王都から遠い人は知らんか
幹部のチーノです！いやぁ、話に聞いてた守り神さんが村娘なんてびっくりっすよぉ～！」

…なんか、こう、胡散臭い()
チーノ様は地面に刺さった私のダイヤ剣を引き抜き、
「はいどーぞ！」とニッカリ笑って渡してくれた

＿＿＿＿これから私は、父さんと母さんを斬らなきゃいけない
よく考えても見れば、さっきまで斬っていたハスクも、全部この村に居た皆だ

もう、私は……剣を、握れな＿＿＿

??「あれは、お父さんでもお母さんでもないでしょ！」

「ｯへ…？」

上からひょいと、白い髪とオッドアイを持った顔が降りてきた
その頭には、猫耳がひょこひょこと動いている

「…え？コレッ、ト？」

??「身体を相手に利用されてるだけ。
あれは、親父さんでもお袋さんでもねぇだろ」

左から覗き込んでくるのは茶髪に黄茶色の瞳
…彼にも、猫耳がひょこひょこしている

「…キリィ？何、で、どういう…」

ｷﾘｨ「『何で』も、『どういう』も昔からずっとこうだったわ
バラすタイミングが無かったってだけ。」

ｺﾚｯﾄ「でもずーっと一緒に居たんだからツラさは分かってるよ？
…確かにね、ハスクでもあの姿を斬るのはツラいよね。でも」

猫「「この村を守ってくれることが、二人の望みだと思うよ？/思うぜ？」

「！！」

…そうだ、そうだそうだそうだ
二人は、この村が大好きだった
この村を荒らしてくアレは、母さんでも父さんでもない

「ありが、とう。コレット、キリィ！
大事なことに、気づけたわ…！」

ｺﾚｯﾄ「んふふ、どういたしまして！」

ｷﾘｨ「頑張ろ、主人…いや、A」

チーノ様が渡してくれたダイヤ剣を握り直して
しっかり地面を踏み締めて立ち上がった

そのまま剣をハスクとピリジャー共に一閃

ｽﾞﾊﾞｯ!!
「…総統閣下、私の役目を減らさないで下さいね？」

gr「！！…ああ、そうだな」

そう言って総統閣下は
実に楽しそうに、ニヤリと口角を上げた