6 ページ39
「ナイッサー」
嶋田さんのサーブで始まる。
縁下さんがサーブレシーブをする。町内会チームのブロッカーは徹底的に日向をマークしていた。
「躱せ!!!」
飛ぶことに対してためらっていた日向に影山がそういう。
いやでもこの状況で飛ぶのをためらわない方がすごい。
「それ以外にできることあんのかボゲエ!!」
それを聞いた日向はすぐさまレフトへ駆けた。そしてそこで踏み込む。
飛ぶ!!
と思った瞬間
『すっご…』
体勢を変えライトに移動し、飛んだ。
…目の前にブロックが居たら今の日向に勝ち目はない。エースみたいな戦い方はまだできない。
でも、
影山がいたら日向は最強だ。断言できる。
「お前はエースじゃないけど!!そのスピードとバネと俺のトスがあればどんなブロックとだって勝負できる!!!」
「エースが打ち抜いた一点もお前が躱して決めた一点も同じ一点だ」
「”エース“って冠がついてなくてもお前は誰鳥もたくさんの得点を叩き出して!だからこそ駅はお前をマークして!ほかのスパイカーはお前の囮のお陰で自由になる!エースもだ!!」
「ね!?」
影山は田中さんに聞く。
「おうおうそうだぞ!お前の囮があるのと無いのじゃ俺たちの決定率が全然違うんだぞ!」
「それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか!!!」
「………思わない」
「あ?」
「思わない!!!」
「よし!!!」
そういう日向はモヤモヤがなくなったようだ。
…一件落着、?
「試合の続き___」
「「お願いします!!」」
_____
その後も町内会チームのリードは変わらなかった。最後の方には嶋田さんがジャンプフローターサーブを決めてさらに点差を広めていた。そして最後には旭さんがスパイクを決め、セットカウント2‐0で町内会チームが勝利した。
「…とにかくっレシーブだ!」
試合後、鳥飼コーチに言われる。
「それができなきゃ始まんねえ。明日からみっちりやるからな!!」
「あざしたー!!」
「『「したーっ」』」
そして合宿まであと1週間____
225人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しあん(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!うれしいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (3月21日 23時) (レス) id: ae9da4da0a (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月21日 20時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しあん | 作成日時:2024年3月10日 20時