【HQ】元小さな巨人

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やはり経験値の差は大きく、第二セットも14ー8と差をつけて町内会チームが勝っていた。

今は田中さん、大地さん、日向が前衛にいる攻撃力の一番高いローテ。対して町内会チームは一番壁が高いローテ。
町内会チームはそうやって日向達の速攻に対応するんだろう、と思っていると

「あの」

影山が町内会チームのブロッカーたちに声をかける。

「次コイツにトス上げるんで全力でブロックしてください」
「なんだあ！？挑発かあ！？」

「ハイ挑発です！ナメたマネしてすみません！！」

頭を下げて影山は言う。

「ブハッハ‼なんだお前面白えーな！よっしゃ！挑発ノったるぜ！！」

…影山はどういうつもり？さっきの流れ的に日向に囮の良さを伝えたいんだと思う。まだ日向の実力じゃエースにはなれないだろうから。

「＿＿今のお前はただの”ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ”だ。大黒柱のエースになんかなれねえ。」

「でも俺が居ればお前は最強だ！」

『！！』

「東根さんのスパイクはスゲー威力があって、三枚ブロックだって打ち抜ける！」
「じゃあお前はどうだ。俺のトスがお前に上がった時お前はブロックに捕まったことがあるか」

影山、事実なんだけどよくそんなに恥ずかしいこと言えるな…。
でもかっこいい。

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