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引退した後は進路の問題が降りかかってくる。
最初は女バレの強い所に行こうと思っていたがもうどうでも良い。
家から近い烏野に行こうか。確かあそこには進学クラスがあってそこそこ頭は良かったはず。
そこならきっと良い大学にも進めるだろう。

「烏野高校...一ノ瀬、バレー辞めるのか?」
面談の時女バレの顧問であり私の担任である山内先生に言われた。

『はい。私の身長じゃ上に行くことは無理なので。』

そういうと先生はハッとした表情をした。
きっとあの試合が原因だということに気付いたのだろう。

「で、でもリベロとかあるぞ?リベロは身長あまり関係ないし、一ノ瀬はレシーブもトスも県内トップレベルで上手いじゃないか。辞めるのは勿体無いぞ!」

リベロ…少しだけリベロにポジション変更しようか考えた。
でも…

『コートに立っているのにスパイク打てないのは嫌なんです。』

決してリベロを馬鹿にしている訳ではない。リベロもリベロの良さがあることは知っている。
けどスパイクを決め、歓声が沸く快感を覚えてしまった以上スパイクが打てないのはストレスが溜まりかねない。そうしたら大好きなバレーを嫌いになってしまう可能性もある。それだけは嫌だった。バレーがとても好きだから。

そういうと先生は納得したのか少し表情をゆるめた。

「そうか…。でももしバレーがまたやりたくなったら烏野でやるんだぞ、」
『…はい。』

その後も面談は続いた。
このまま成績をキープできたら進学クラスにも入れる可能性が高いそうだ。

『勉強頑張らないと。』

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しあん(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!うれしいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (3月21日 23時) (レス) id: ae9da4da0a (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月21日 20時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しあん | 作成日時:2024年3月10日 20時

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