検索窓
今日:148 hit、昨日:206 hit、合計:21,856 hit

6 ページ25

先生からの講評が終わったタイミングで潔子先輩に手招きされ、一階へと降りる。
そして体育館の片付けをする。

潔子先輩と一緒にやっていたら

「ねえ君マネージャ?かわいいね、連絡先教えてよ」

と及川さんが声をかけてきた。潔子先輩に。

しかし潔子先輩はガン無視をしてビブスを貰いに選手たちの元へ去っていった。

『…どんまいです』
「Aあのマネちゃん酷くない!?」
『いや、及川さんが悪いと思います…』
「Aも酷い!!…って痛い!!」

及川さんの後頭部にボールがドストライクで当たっていた。
「くそ及川、他校の女子に絡むんじゃねえ!」
「だってあの子かわいかったんだもん!…そういえばなんでAここにいるの?マネしてるの?」

『…このタイミングで聞きます?』
及川さんはずっと及川さんだったようで思わず軽く笑みがこぼれる。
『バレーもうやめたんです。で、今はあのかわいい先輩マネージャーに誘われて烏野のマネやってます』

「ふーん。そうなんだ。…A久しぶりに会ったのにそんなに変わんないね!
…縮んだ?」

『縮んでません!岩泉さんと同じこと言わないでくださいよ及川さん…』
「え!嘘!最悪!早く言ってよ!」
「どういう意味だ及川ボゲエ!」
「岩ちゃん痛い!暴力反対!!」

『…及川さんも岩泉さんもあんまり変わらないですね。』
「そーか?」
「そう?」
『…はい。』

このやり取りも小学生のころ何回見たことか…。

『でも、”バレーの腕以外”はですけどね』

私がそういうと二人は一瞬びっくりした顔をして二ッと笑う。…同じタイミングで。

「たりめーだろ」
「俺のサーブすごかったでしょ!」

『はい。岩泉さんのスパイクと及川さんのサーブ、すごかったです。』

「サンキュー」
「でしょでしょ〜」

「っと、そろそろ俺たち退散した方がいいかな。じゃあねA〜」

と言って急に及川さんは岩泉さんを半ば無理やり連れて去っていく。

どうして急に?と思っていると

「まだ片付け終わってないの」

と上の方から声がした。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しあん(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!うれしいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (3月21日 23時) (レス) id: ae9da4da0a (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月21日 20時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しあん | 作成日時:2024年3月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。