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中学時代、チーム最低身長でスタメンのWS、エースをやっていたから私のことをよく思わない人は何人かいた。
…先輩にも同級生にも後輩にも。
…ほとんどが試合に出てない人だけど。
点を取っていたから私の存在意義はぎりぎりあったけど試合に負けた日はもう散々だった。
「一ノ瀬、体育館の片付けよろしく」
『…え、私一人で?』
「当たり前でしょ。今日一ノ瀬のせいで負けたんだから。エースなのに全然点とれてなかったじゃん」
『……わかった。』
なんてやり取りが何回かあった。
このやり取りを聞いている人は普通にいた。でも私を手伝ったら自分にヘイトが向くかもしれないという恐怖の中で助ける人なんていない。いるわけがない。
私もそうするのが正解だと思う。自分を守るために。
果たして私の「ネットの”こっちっ側”にいる全員」は「もれなく味方」だったのだろうか。
…ってネガティブなこと考えるのよくない…!もう過ぎたことだし。
私は今烏野高校男子排球部でよくしてもらっている。まだ一週間しか関わっていないけどこの短期間でもみんなが良い人なのは十分伝わってきた。
それだけで十分じゃないか。
なんて考え事をしていたら二セット目が始まっていた。
日向を見てみると顔色が元通りになっていた。復活したようだ。
そしてすぐにあの変人速攻を決めた。
決めた瞬間
「!?何だ今のはえぇ――っ‼‼」
と、青城ギャラリーと青城の選手たちが揺れていた。
『…やっぱあの人たち化け物。』
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しあん(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!うれしいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (3月21日 23時) (レス) id: ae9da4da0a (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月21日 20時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しあん | 作成日時:2024年3月10日 20時