【HQ】元小さな巨人

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「なんでここにいるんだ？」
『今、烏野でマネージャーしてるんです。バレーはもうやめて…。』
「そうなのか。…縮んだか？」
『っ！？縮んでません！岩泉さんが大きくなったんです！』
「ははっ。冗談だよ」


「岩泉ー？」
声のした方を見ると太い八の字眉毛の人が岩泉さんを呼んでいた。

「わりっ。戻るわ。ボール、悪かったな。それと今日負けねーから」
『…はい！烏野も負けません！』

先輩たちの方へ視線を戻すとみんな驚いた顔をしていた。
そして

「…今の人知り合い？青城のエースだよね」
と月島君が聞いてきた。

『小学時代のスポ少が同じなの』
「…ふーん」

「あれ？じゃあ山口も知り合い？お前ら幼馴染だよな？」
菅原さんが不思議そうに質問してくる。

「あ、俺は知り合いじゃないです。」

『私、小学校と中学校はバレーが強いところ選んで行っていたので忠と学校違うんです。』
「へ〜なるほどな。」

「Aちゃんいつからバレーやっているの？」
『小1からです。兄もバレーやっていたのでその影響で…。』

「Aのお兄ちゃんすごいんですよ！」
『忠、兄さんの自慢してどうすんの』
「ごめんA！！」

そういう忠は全然反省してなさそうだ。…まあ別にいいんだけど。

そんなこんなで選手や潔子先輩たちとちょくちょくコミュニケーションを取っていると全員のアップが終わったみたいだ。

…日向の方を見てみると今までで一番緊張していた。
試合の直前だから一番緊張する状況ではあるのだけど流石に固すぎる…。

大地さんがいくら声掛けをしても特に変わりはない。

しまいには大地さんが私と潔子先輩に「マネから1年に気の利いた一言ない！？」と言われた。

『潔子先輩お願いします！多分潔子先輩が言った方がやる気出ます。』
「…そんなことないと思うけど。でもわかった。任せて。」

そういうと少し考えたあと、日向の元へ行き、「…ねえちょっと。期待してる」と声をかけてくれた。


…しかし予想と真逆で日向は照れたのかとどめを刺してしまった。
…ごめん日向。

こっちのコンディションがいくら悪くても相手は待ってくれることなんかない。

…日向の状態が戻らないまま青葉城西高校との練習試合スタートです。

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