7 ページ12
「、そうか。」
そう言うと影山くんはボールを手に取り私へ思いっきりぶん投げてくる
『は!?』
いきなりのことだったので体が反射的に動きレシーブをする。
それは影山くんの下へ綺麗に返った。
そして
「打て!」
とかなり高いオープントスをあげられる。
…私制服なんだけどな。まあスパッツ履いてるからいっか。
久しぶりのトスに流石に心做しか高揚する。そして助走を始め、思いっきり飛び思いっきり打った。
ボールは地面に叩きつけられドゴーンと重々しい音がした。やっぱりこの感じ、好きだ。
なんて思ってると
「うおおおおお!」
と後ろから声が聞こえてくる。
『え?』
後ろを向くと皆興奮した顔をしていた。
「一ノ瀬さん!すごい!」
『え、あ、ありがとうございます』
そして真逆の清水先輩も紅潮していた。
それをみた先輩たちは「清水が興奮してるぞ…!」と謎に盛り上がっていた。
「何だお前怪我してねえじゃねえか」
『…あ、』
しまった。やってしまった。
「一ノ瀬さん!!めっちゃバレー上手いね!!」
『あ、ありがとう、』
「おい日向!割り込んでくんじゃねえ!!」
「すげー!!俺にバレー教えてくれよ!!」
「話聞けボゲェ!!!」
日向からの真逆のお願い…。
バレーとはもう関わらない。そう決めた。ここは断らないと…
しかし、さらに
「一ノ瀬さん、よかったら、マネージャーやらない?経験者が居たらすごく助かると思うの。」
と、清水先輩からも言われてしまう。
日向と清水先輩、二人に見つめられる。
…お願い弱いんだよ私。
『…わかりました。これからよろしくお願いします!』
少しの沈黙の後、気付いたらそう言っていた。
…今日から烏野高校男子バレーボール部女子マネージャーに就任です。
225人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しあん(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!うれしいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (3月21日 23時) (レス) id: ae9da4da0a (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月21日 20時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しあん | 作成日時:2024年3月10日 20時