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皆で"荒れ地"へと向かう。
かつて、まだ私達が子供だった頃の秘密基地。
いや、隠れ家と言うべきか。
地面に穴を掘って、木の枠組みで補強して、とベンが作ったのだった。
「懐かしい」
「えっと、確かこの辺に……うわぁ!!」
__________
"うわぁ、これ一人で作ったの?"
"そうさ、まだ完成途中だけどね"
__________
「ねぇ、皆」
奥の棚に、コーヒーの缶を見つけた。
恐る恐る開けて中を確認してみると、それは子供のときにスタンが用意した、かぶる蜘蛛の巣よけが入っていた。
あの時は、確か石戦争の後だった。
ヘンリーたちから逃れる為に、ベンが連れてきてくれたのだった。
皆がそれぞれの夢を語ったりしてたんだっけ。
__________
"皆の親は中学校のときの友達とずっと会ってる……?"
"そんな、ずっと友達よ……!"
__________
「"あいつ"を封印させる儀式には、それぞれの思い出の品が必要なんだ。ここは、個々で別れて集めることにしよう」
マイクが"チュードの儀式"について話し始めた。
「いくらなんでも、バラバラになって一人で動くのは危険だろ!」
「そうよ!それこそ"あいつ"の狙い通りなんじゃ……」
「いや、でも子供のときもずっと団結してたわけじゃなかった」
ビルのその言葉で、一度本当にバラバラになってしまった喧嘩のことを思い出した。
些細な喧嘩だった。
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nina - こっぺぱんさん» コメントありがとうございます!こちらこそ、見つけていただいてとても嬉しいです!ありがとうございますm(_ _)m (2019年12月5日 22時) (レス) id: c7e7eeb6b1 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺぱん(プロフ) - Chapter2を探してやっと見つけました!!ほんと感謝しかないです!!!!これからも応援してます!!!! (2019年12月5日 22時) (レス) id: f790a447d6 (このIDを非表示/違反報告)
nina - Lucyさん» コメントありがとうございます!無いなら作ってしまえ!っていう感じで作りました笑 (2019年12月4日 1時) (レス) id: c7e7eeb6b1 (このIDを非表示/違反報告)
Lucy(プロフ) - chapter2 の小説はなかなか無かったのですごいうれしいです!更新応援してます! (2019年12月4日 0時) (レス) id: 0de2da8ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nina | 作成日時:2019年12月3日 23時