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「なんで俺がおめェに怒られなきゃなんねえんだよ！」
見事に3人のツッパリを倒した私は、三橋くんと討論をしていた。
議題は『なぜ佐川くんを助けなかったのか』というもの。
1年の目の前で喧嘩はできなかった、自分の人気と地位を失いたくなかったというのが三橋くんの主張。
それに反論をしていた私だったけど、さっきのことを言われ言葉を選んでいた。
「二人とも！1年も見てるんすから喧嘩はやめましょうよ！……うわあ！！」
「え、ちょっと！ぎゃっ」
口論を止めようと近づいてきた佐川くんがまさかの何も無いところで躓き、私の背中をドンッと押す形になった。
そして自立できなくなった私の体は目の前にいる三橋くんを押し倒す、まるでドミノ状態に。
「ご、ごめん三橋くん！頭打ってない！？」
「すんません三橋さん！」
白目を向いた三橋くんの頬を軽く叩いて意識を取り戻させる。
静寂に包まれた中庭で、一部の1年生が呟き始めた。
「あの女の先輩すごくない？」
「さっきも1人で3人も倒してたし、今だって！」
「え。じゃあ、あの人が1番強いってこと？」
「ちょ、ちょっと待って！今のは事故で！別に三橋くんを倒したわけじゃ……！」
弁明しても聞く耳を持たずに騒ぎ始めてしまった。そして、見なくてもわかる。意識を取り戻し、殺気立っている三橋くんの姿。
「お前、俺から人気をとるために理子と手組んでやがったな！？」
「待って、違うよ！」
「ふざっけんな！前からムカついてたんだよお前には！本性表しやがって」
「何よ本性って！人を悪者みたいに。勝手に誤解して怒らないでくれる？」
再燃した喧嘩。今度は佐川くんも止める気にはなれないらしく、中庭で堂々と言い合いをするはめになった。
押しちゃったことは悪いと思ってるけどそれは謝ったし。なにより策を練って三橋くんの立ち位置をとろうとなんてしてない。
論点は変わりに変わって、記憶喪失の話になっていた。
俺は記憶喪失じゃねえ、お前の妄想だ。対して私は妄想なんかじゃない、都合よく私だけ忘れやがって、と両者1歩も引かなくなっていた。
どっちも譲らず最終的に辿り着いた答えは、
「二度と話しかけてくんなバーカ！」
「頼まれたって話しかけないわ！」
三橋くんと私は氷河期を迎えた。
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ミカ(プロフ) - 美彩さん» 初めまして！ありがとうございます、更新は遅いですが頑張ります！ (2019年8月2日 23時) (
レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» そのお言葉だけで嬉しいです。まさか自分の作品を読んでくださってる方の中にこんなにも優しい人がいるとは思いませんでした、ありがとうございます。ゆっくりとなりますが、また更新をお楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
美彩 - 続きがすごく楽しみです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月2日 7時) (レス) id: c78fd194e0 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 謝らないでください。まず更新して頂けることが私からすると嬉しいことなのです。作者様のペースで無理のない程度でお願い致します。私こそこんなコメントで頑張ろうだなんて思っていただけるのは幸いです。これからも応援しています。 (2019年7月29日 5時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして！更新が遅くてすみません。そして素敵なお言葉をありがとうございます！そんな風に言っていただけると頑張ろうと気力が湧いてきます！また遅くなりますがちまちまと更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年7月28日 14時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカ | 作成日時：2019年2月27日 0時
