のんちゃんのがーるふれんど。

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それから、二週間がたった頃。



「はああっ！？告白された？また？」



休み時間、重岡大毅くんの叫び声にみんな反応する。



もちろん、その告白された人は……



「大袈裟やなぁ」



のんちゃん。



「あっ、A……。俺、告白されてん」



「…………のんちゃんが、相手のこと好きなら、私は止めないよ」



「へっ？」



「のんちゃんが幸せになるなら、告白、受けたらいいと思う」



誰かに言われた。



あなたは恋愛下手なタイプね、って。



感情を出さないから、不器用な恋をしちゃうよ、って。



……まさに、その通り。



のんちゃんへのこの感情が"恋"だったとして。



私は、きっと



"一ヶ月だけの恋人"、"大切な人の裏切り"



その言葉に振り回される。



「……のんちゃんには、幸せになってほしいの」



「A……？」



「………ううん、なんでもない。返事は早い方がいいよ」



これ以上一緒にいたら、黒い感情に飲み込まれてしまいそうで。



素直じゃない私は、のんちゃんの背中を押す。



「はやく」


*

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