検索窓
今日:58 hit、昨日:113 hit、合計:169,667 hit

善子のゆくえは ページ20

炭治郎視点


炭治郎「Aは何処の店の子なんだ?京極屋の子なのか?」


A「………」


俺の問いかけに何も答えないAに尚も尋ねようとした時だった。


宇髄「善逸は来ない。お前達は花街を出ろ」


何処からともなく現れた宇髄さんがそう言った。


一体、何処から現れたんだ?匂いもしなかった…。


いや。それよりも。そんな事よりも。


善逸が来ないって…どういう事だ。


鬼に攫われたのか?


炭治郎「善逸が潜入してたのは…京極屋、でしたよね?」


Aがある事も忘れて俺はそう呟いた。


炭治郎「京極屋に行けば何か分かることがあるかもしれません」


宇髄「……あとは俺だけで対処する。ここにいる鬼が上弦だった場合、お前達には対処できない」


お前達は遊郭を出ろ。


宇髄さんの言葉が胸に刺さって痛かった。


俺にも、俺たちにも手伝わせて欲しい。


須磨さん達を助けるのを手伝わせて欲しい。


炭治郎「……遊女の人たちに聞き込みをしましょうよ宇髄さん。善逸やお嫁さん達の情報を聞けるかもしれない」


伊之助「そうだぞ祭りの神!ここにはしのぶの子分に似た奴もいるんだからな!」


はっ!伊之助の言葉に俺はAの存在を思い出した。


俺たちは一般人のAの前で色々と不思議な事を喋ってしまっている。


焦る俺を他所に宇髄さんと伊之助は話しを進める。


宇髄「しのぶの子分?…胡蝶の継子のことか?」


伊之助「そうだ!カナコ…?みたいな名前の奴に似てる奴だ!ほら。今もそこにいるぜ」


Aは京極屋の前で今も俺たちを見上げていた。


怪訝そうな表情のままで。


宇髄「お前は…。京極屋の遊女か?」


炭治郎「善逸を知らないか?」


宇髄「金髪の善子っていう名前で店に入ってるはずだ」


俺と宇髄さんの言葉にAの匂いがゆらりと揺れた。


金髪と善子という言葉に反応しているのは明らかだった。


心当たりがあるのか?


A「知ってる。善子って子、知ってる…」


炭治郎「本当か!?」

善子と雛鶴と蕨姫花魁→←瓜二つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (398 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1144人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 遊郭編
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜餅🍎🍡🐾🐼 - 初コメですが、ずっと読ませて貰ってました!予想外の結末でしたが、凄く面白くて、自分の中でも色々想像してしまいました(〃ω〃) (3月28日 23時) (レス) @page37 id: ad99f89c7d (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 完結お疲れ様でした、主人公さんが幸せになれて本当に良かったです…!素敵な作品をありがとうございました。 (3月26日 22時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (3月20日 13時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
Yuuna - がんばってください!! (11月25日 18時) (レス) id: 41e2acbfbe (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき。、。 (11月23日 10時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しいな | 作成日時:2023年2月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。