fight!!! ページ31
ホワイトドラゴンは攻撃を辞めない。
全員避難ができたことを確認するために目を動かす。
「ままぁー！！どこにいるのー？！ままー！」
4歳ぐらいだろうか、男の子がドラゴンの近くにへたり込んでいる。
私は残念ながら全部の事を合理的に判断できるほど賢い人間じゃない。
ここでの合理的な判断は男の子を見捨てて魔法で攻撃を続けるべきなんだろう。
400年前の私なら絶対にそうした。
でも妨害魔法を同じ場所に展開し続けながらの移動は難しくない。
私はここで妨害魔法を展開しながら男の子の方へ走った。
『大丈夫？怪我は？』
「怪我はない…ままとはぐれたんだ。ままー！」
『そっか、お姉ちゃんが抱っこしてあげるよ。ほらおいで。』
カルパッ「Aッ！危ない！！！」
妨害魔法とは、魔法での攻撃を防ぐもの。
防御魔法とは、物理攻撃を防ぐもの。
同時での展開は不可能。
『このドラゴン物理攻撃もしてくんの？！なんでもありかよ！』
ドラゴンは尻尾をこちらにぶん回した。
妨害魔法を解こうにも、火息がまだ残ってる。
いま妨害魔法を解けばたくさんの人が火息に当たる。
この男の子に当たったら即死は免れないだろう。
男の子をかかえてできるだけ頭を守る。
ドラゴンに背を向けて男の子にダメージが行かないように。
『ッ"…！！あぁ〜〜〜…』
軽く20mくらい吹き飛ばされただろう。
男の子は途中で落ちたけど‥‥えっと多分無事…と信じたい。
「良かった！！無事だったのね！離れちゃダメって言ったじゃない！」
無事だったらしい。母親かな。良かったね、少年。
カルパッ「A！怪我は？」
『特に大丈夫だと思うけど。』
「「「え？」」」
『まあこれくらいで骨折れてちゃ(あの時代は)生き抜けないよね。』
カルパッ「そうか…確かにそうだな。」
「「「え？」」」
『これ以上の被害が出る前にチャチャっと片付けようか。』
『≪キラーガッド セコンズ キリング≫』
衆に聞こえないよう、小さくつぶやく。
ドラゴンの体中の節々がバキバキ、バギバギと音を立てながら折れ始める。
カルパッ「今度はどういう魔法…」
『体中の関節を回復魔法でも回復できないほどに折り続ける魔法。』
カルパッ「折り続ける…」
だがドラゴンは死なない。
『あれ、普通は痛みでショック死するはずなんだけど。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 326人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほわっちゃ(プロフ) - ゲリラさん» ゲリラさん！！！！うれしいコメントをありがとうございます！！！頑張って更新しますぅぅぅ(´・ω・`)これからもよろしくお願いしますぅぅぅ！！！orz (5月7日 1時) (
レス) id: 7dba68b233 (このIDを非表示/違反報告)
ほわっちゃ(プロフ) - 黒豆さん» 本当ですか？！すごい偶然ですね！ライとして執筆頑張りますw (5月7日 1時) (レス) id: 7dba68b233 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - こんにちは!読ませて頂いたものです( ^ω^ )これいくらでも見れると言うぐらいの神作でした｡これからも更新頑張ってください❣️ (4月28日 9時) (レス) @page31 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
黒豆 - 自分で名前ライにしてたから名前変わってるの気づきませんでしたw (4月16日 20時) (レス) @page6 id: a758fe515d (このIDを非表示/違反報告)
ほわっちゃ(プロフ) - ねむさん» 本っ当に助かりました！！ありがとうございます！本当に頭が上がりません。こんな駄作者の作る作品になりますが、これからもよろしくお願いします。 (3月3日 23時) (レス) id: 74971bb15a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほわっちゃ | 作成日時：2024年3月3日 17時
