【MASHLE】悪魔と呼ばれるモノ

Each other ページ49

カルパッチョは混乱していた。

Aはいつも状況を報告したり、自分に関することを話そうとしなかった。

自分の事を話すのが苦手なのか、言いたくないだけなのか。

今回も拒否されるんだろうと思いながら発した言葉だった。

〜「詳しくまた聞かせてよ。今日の話、右目がつぶれてる理由も。」〜

〜『あぁ、うん…。そうだね。
　 予定がなければいつでもいいよ。私の部屋に来てよ。』〜


最初に逢った時の印象は他と同じようなザコだった。

ザコが他人を振るのに僕を利用するなんて、と思っていた。

けど、他のザコとは何か違った。

取り繕ってはいたが、全てを見透かした、そして諦めたような目。

身体もまるで戦闘するために鍛え上げられたような肉の付き方をしていた。

実際そうだった。僕に痛みを与えることは出来なかったが、僕の魔法が効かなかった。

最初は固有魔法だと言ったが、ただの妨害魔法だと後から言った。

即死魔法も使えるようで、僕の事を脅すようなこともした。

僕とそいつは付き合っているというような噂もある。

他のザコは僕の事を避ける。

けどそいつは気にしていないようだった。


何か普通とはかけ離れたそいつが凄く気になっていた。

Each other→←Things are starting to change.

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