【MASHLE】悪魔と呼ばれるモノ

A horrible but happy miscalculation ページ38

ーAの自室ー

コンコンとノックが鳴った。

『どうぞ。』

レモン「Aちゃん、私です。レモンです。ちょっといいですか。」

『いらっしゃい、どうしたの。』

聞かなくても要件はわかっている。

恐らくしなくても課外学習の朝の事だろう。

レモン「あの、、、えっと」

レモン「大丈夫ですよ！！悩みがあるなら言ってくださいね！」

‥‥‥‥。

ん？凄く大きな勘違いが生まれているような。

レモン「Aちゃんだった辛い時ぐらいありますよね。
　 それを私は察せずにマッシュ君たちにまで言おうとしちゃって…。」

レモン「自分で自分を傷つけるのはそれだけAちゃんが悩んでいるってことですよね。
　 やめてなんて、私には言えないかもしれませんが、いつでも話を聞きますよ！」

嬉しい誤算だ。レモンちゃんの豊かなる想像力がとても上手く全然違う方向に作用してくれた。

『私もっ、ごめんね。睨んじゃって。
　余裕がなくて、、、本当にごめん。』

乗っかる以外選択肢はない。

レモン「大丈夫ですよ！気にしないでください！」

レモン「ところで今からマッシュ君の所に行くんです。一緒にどうですか？」

『行くよ。』

それっぽい悩みを吐露しながらマッシュの部屋に向かう。

途中でふと目を向けたところにそれぞれの寮の金の硬貨の量を示す秤があった。

『レモンちゃん、これ見て。
　レアン寮がほとんど独占してる。』

レモン「はわわわっ！大変です！急いで報告に行きましょう！」

レモンちゃんと急ぎ足でマッシュの部屋に向かった。

バタンと勢いよく扉を開ける。

レモン「大変です――――！！！！」

レモン「男4人、、、私とAちゃん‥‥。
　 ケダモノっっっっ！！！！！」

フィン「入ってきたのそっちじゃん！」

『まあ取り敢えず、来て。』

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