【MASHLE】悪魔と呼ばれるモノ (ページ27)

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Rumors can't stop. ページ27

レモン「どうしましょう。マンドラゴラが泣き止みません。」

カルパッチョは調理室の端っこの椅子に座ってナイフで遊んでいる。

いや、あぶねえだろ。

『もっとゆっくり。子供をあやす感じで魔力を流すんだ。
　≪クワイエントス≫。』
『ほら、こんな感じで。』

レモン「≪クワイエントス≫。」

レモン「出来ましたよ！Aちゃん！」

『じゃあ次は調理だ。』

『これを、こうして、さらにこうして、こう！』

レモン「わかりました！」

『ところでさ、なんで二人でしたいって言ってくれたの？』

レモンちゃんは耳に顔を近づけて言う。

レモン「彼氏さんとどうなのか、聞きたかったのですよ！」

　「噂になってますよ！！カルAって！！！」

最初は小さかった声も興奮していくのかどんどん声が大きくなっていく。

レモン「どうやったら私もAちゃんみたいにうまくいきますかねっ？！」
　「というか、聞きましたよ！マッシュ君がランス君と戦った日に彼氏さんと校内デート、してたんですよね？」
　「見ましたよ！！もう！！！Aちゃんと彼氏さんがキスしてるところ！！！」

『え？え、見たって？』

レモン「これです。」

ーイーストン新聞ー

カルパッチョ・ローヤン、昼間から彼女とキス？！？！

相手はアドラ寮の外部生か！！

レモン「その場を絵のようにして残す固有魔法を持ってる人がいましてね？！」
　「その人がこうやってこの学校の内部の事を記事にしてるんですよ！」

唯一の救いは私の顔が映ってない所か…。

でもアドラ寮のレモンちゃんはこうやって知ってるし、

オルカ寮では私がカルパッチョに馬乗りになってるところも目撃されてる…。

あれ、詰んでる気がしてきた。

カルパッチョの方を向くと…

カルパッチョ「…。」

勝ち誇った顔。ムカつく。