【MASHLE】悪魔と呼ばれるモノ

Funny guy ページ17

『ここは、研究室？』

カルパッ「そう。」
　 「僕は生まれた時に杖に選ばれた。だから生まれてから一度も痛みを感じたことがないんだ。
　 だから痛みに関する研究をしてる。」

『すんごく、、、嫌な予感がするんですけど。』

カルパッチョ・ローヤンは懐からナイフを出して自身の手の甲に刺した。

その瞬間、私の手の甲はナイフで刺されたように血が噴き出していた。

『…ッ！』

カルパッ「お前は一本線だけど、他の奴らとは何か違う。
　 強いんだろう？僕に痛みを教えてよ。」

カルパッチョ・ローヤンはそれからナイフをどんどん刺していく。

肩、足、腕、腹。

致命傷は避けている…けど。

これ以上血が出たらまずい。

衝撃で悪魔が起きてもおかしくない。

カルパッ「なんだ、君も雑魚と同じか。」
　 「おわりにしよう。」

そう言って首にナイフを向ける。

『≪ディサピア≫！！！』

解除魔法を叫びながら無詠唱で妨害魔法をかける。

カルパッチョ・ローヤンはナイフを首に当てて刺すが、私の妨害魔法で私には届かない。

カルパッ「なっ。」

私はカルパッチョ・ローヤンに馬乗りになり、杖を首に向ける。

カルパッ「魔法を撃っても無駄だよ。」

『知ってる。だから撃たない。私も痛いの嫌だしさ。
　“固有”魔法も使っちゃったわけ。』

『私の持ってる“固有”魔法は攻撃性を持ち合わせていないし。
　私が君に痛みを与えることは不可能だ。』

『だからさ、友達になろう！』

カルパッ「…？」

『せっかく知り合えたし、ローヤン君は強いし！
　寮の違う友達なんて狙って作れるものじゃないしね！』

『どうかな。』

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