物語37 ページ41
その日の夜、俺の元に1通の手紙が届いた
差出人はスモーカーで、その内容は
【今すぐ身を隠せ】
という一言だった
それだけで何が起こったのか、そしてこれから何が起こるのかを理解した俺は、
1人、家を出た。1通の手紙を残して…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺が向かったのはザウイ街にある、1番大きな建物だ
そこはこの島を治める王族の城だ
俺はなんの躊躇もなくその敷地内へと足を運んだ
使用人に案内され、王に会うべく廊下を歩いている
何度か来たことのあるそこにはやはりいけ好かない使用人と王族が住んでいて俺は思わず顔を顰めた
コンコン、と使用人がノックをすると「入れ」という声が中から聞こえた
中に入ると大きな椅子にふんぞり返って座る男がいた
使用人「ゲーテル様、A様をお連れしました」
ゲーテル様、と呼ばれた男は「下がれってよいぞ」と使用人に向かって言った
使用人が部屋を出ると、部屋にはそいつと俺の二人だけになる
ｹﾞｰﾃﾙ「A、ちこう寄れ」
その声で名前を呼ばれるだけでゾワリと寒気がする
「…はい」
言われた通りにその男の近くに寄り、目の前で膝をつくと
顔を近づけじっと俺の顔を見てくる
………正直言うと気持ちが悪い
目の前にいる男は年齢50歳ほど、身長も俺よか低く160あるかないかだろう。その容姿も整っているとはお世辞にも言えず、むしろ酷い方だと思う
ｹﾞｰﾃﾙ「どうした黙り込んで。久々の再開に感動したか？フフェフェフェフェ」
そんな訳あるか。なんてことは言えるはずがない
無表情のまま、何も言わない俺に対してその気味が悪い笑みを崩さずにゲーテルはこう言った
ｹﾞｰﾃﾙ「相変わらず、何を考えているのかがわからない奴だな…まぁよい。これから互いの事を深く知ってゆけばな、何たって……
、
、
俺達は明日、夫婦(めおと)となるのだから」
すまない、皆。お前らの事、近くで守ってやることは、もう、
出来そうにない。
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issa(プロフ) - ゆきゆきさん» ありがとうございます(^^)頑張ります！ (2017年8月14日 17時) (
レス) id: b067209763 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - とてもおもしろいです！！更新頑張って下さい！ (2017年8月13日 21時) (レス) id: ae853b8746 (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - 猫又さん» 一応毎日1話以上は更新することを心がけてます… (2017年7月11日 15時) (レス) id: 066804ce4c (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - 質問です。 更新する日は決まってますか？ (2017年7月11日 10時) (レス) id: d6cba85abb (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - 猫又さん» ありがとうございます！そう言って貰えるととても嬉しいです！ (2017年7月11日 6時) (レス) id: 8dc81487e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：issa | 作成日時：2017年6月21日 21時
