物語20 sideナミ ページ24
花畑に着いた私達は花冠の作り方を教えてもらっていた
道中に名前を聞いた私は男の子の事をシンくんと呼んでいる
ｼﾝ「ねぇねぇ、ゾロ、ルフィ、2人は何でお腹に大きな傷があるんだ？」
シンくんが2人に向けて唐突に質問をした
さっきからやたらルフィとゾロのことを交互に見てるなと思ったらその事が気になっていたのか
ｿﾞﾛ「そりゃ、戦ったからだ」
ﾙﾌｨ「俺も戦場にいたからなぁ」
2人がそう答えると、シンくんは納得いっていないという顔で、
ふーんと答えた
ﾅﾐ「どうして、そんなこと気になるの？」
私がシンくんに質問するとだって…と続けた
ｼﾝ「こんな大きな傷ができる前に何で逃げなかったのかなって思ったんだもん」
ゾロの傷を見ながら不思議そうな顔をする
確かに、大きな傷を付けられるほどの実力差がある相手と対峙して、なぜ逃げなかったのかはこの子にとってはふしぎなことなんだろう
ゾロはしばらく黙って、ポンとシンくんの頭の上に手を置き
ｿﾞﾛ「背中の傷は、武士の恥だからな」
一言、そう言った
きょとんとするシンくんは少し考えて
ｼﾝ「じゃぁ、ねぇちゃんもかな…」
と言った
ﾙﾌｨ「お前のねぇちゃんは武士なのか？」
ｼﾝ「うーーん。分かんないけどねぇちゃん、侍の魂を持ってるって言ってたんだ」
ｿﾞﾛ「なら、そいつもそうかもな」
ｼﾝ「………そっか、じゃあねぇちゃんの背中は僕が守らなきゃ！」
シンくんは満面の笑みでそう決意を口にした
侍、という言葉が出た瞬間、ゾロは口には出さなかったものの“戦ってみたい”そんな表情になった
まったく、全然隠しきれてないわ
ｼﾝ「そういえば、ゾロがさっき言ってた『男なのに泣くな』ってどういうこと？」
一つ疑問が解決されるとまた一つ疑問が湧き上がるようで、次は先ほどゾロが言った言葉についての質問もした
ｿﾞﾛ「小さぇ事で男がメソメソ泣いてたら守るもんも守らねぇだろうが」
ゾロのその言葉にピタリと動きを止めて
また考え込むシンくん
ルフィは急に止まったシンくんが面白いのかシンくんの頭の上に花がどれだけ乗るかを実験している
そんなルフィを止めさせていると
バッとシンくんが顔を上げた
ルフィが乗せていた花がバラバラとこぼれ落ちる
ｼﾝ「じゃあ俺、もう泣かないよ！！」
シンくんが２度目の決意を、口にした
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issa(プロフ) - ゆきゆきさん» ありがとうございます(^^)頑張ります！ (2017年8月14日 17時) (
レス) id: b067209763 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - とてもおもしろいです！！更新頑張って下さい！ (2017年8月13日 21時) (レス) id: ae853b8746 (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - 猫又さん» 一応毎日1話以上は更新することを心がけてます… (2017年7月11日 15時) (レス) id: 066804ce4c (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - 質問です。 更新する日は決まってますか？ (2017年7月11日 10時) (レス) id: d6cba85abb (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - 猫又さん» ありがとうございます！そう言って貰えるととても嬉しいです！ (2017年7月11日 6時) (レス) id: 8dc81487e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：issa | 作成日時：2017年6月21日 21時
