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背にかばった少年は俺に怯えているし。
俺の目の前に立つギャング男はめちゃくちゃ怖ぇし。
死にそうで、泣きたい気分。
――皆さんの出したほんの少しの勇気が…。
ミラの声が脳裏に蘇る。
走馬灯？ これ走馬灯？
でも、だけど。
がんばれ、俺の"ほんの少しの勇気"！！
『すっ、すぐに稀少種犯罪対策課が来るんだからな！』
ミラがお前なんてけちょんけちょんに…できそうにないけど！
ていうかよく考えたら通報してねーけど！！
ギャング男をびしりと指差し、精一杯のハッタリをかます。
指を突きつけられたギャングが、片眉を上げた。
何事か考えているらしい。
頼むどっか行ってくれ、ハッタリだと気付かずどっか行ってくれ。
祈る俺の前で、ややあって男が頷いた。
「そうか、それなら良かった」
『だろう！？ だから諦め…、……え？』
よか…良かったって言わなかったか今？
呆然とする俺、ふっと口元をゆるめるギャング男。
「マーブルはビビリだからよ。あいつらが来るならそっちの方がいいかもな」
『お、おう…？』
待って誰か俺に詳しく説明して。
ていうか、ギャング…あれ？
『え、お前…この子を狩るつもりじゃ…』
「あん？」
『怖ぇんだよお前マーブルってなんだお菓子かこの野郎！！』
凄まれた迫力にガクブルしながら声を張り上げる。
と、妙な沈黙が落ちた。
『なっ、なんだよ』
「あの…」
『うおおおうなんだ後ろから来るとは卑怯だぞ！！ って、少年？』
「えっと…」
逃げちゃったのはごめんなさい、マーブルは僕です。
小さな小さな声でそう告げられる。
『……うん？』
「なんでお前が首ひねってんだよ」
『少年がマーブルなら、ギャングは何かなって』
「てめ…喧嘩売ってんのか」
『すみませんお名前をお伺いしてよろしいですか』
「…ガルゴだよ。ウェアウルフのガルゴ。そっちはクロコッタのマーブル」
ため息を吐いたギャング、改めガルゴがそう紹介してくれる。
ほうほうウェアウルフ。種族名？
『あ、俺は人間のAって者です』
つられて同じように名乗り頭をさげ…、はぁ！？
『ウェアウルフ！？ つかクロコッタって何！？』
「なんだよウルセーな」
『稀少種！？ 二人とも！？』
えっ、もしかして俺すげぇ勘違いしてた？
勘違いで飛び込んできた感じになってない？
『稀少種狩りは！？』
「はぁ？」
『ガルゴがマーブルを狩りに来てたんじゃねーの！？』
「狩るワケねーだろ馬鹿か」
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満月もなか(プロフ) - ミドリさん» こんな兄貴が欲しい（*´∀`*）原作での再登場が待ち遠しいですｗ (2014年4月6日 5時) (
レス) id: 4ee75b096c (このIDを非表示/違反報告)
ミドリ(プロフ) - 満月もなかさん» フー!!( ☆∀☆)かっきょいいゼ兄貴 (2014年4月5日 10時) (レス) id: bbb6656106 (このIDを非表示/違反報告)
満月もなか(プロフ) - ミドリさん» 兄貴は絶対悪いこと本気で止めてくれるタイプですよね…！きゃー兄貴かっこいい！！(*´∀`*) (2014年4月5日 7時) (レス) id: 4ee75b096c (このIDを非表示/違反報告)
ミドリ(プロフ) - 満月もなかさん» いえいえ!兄貴がやさしぃよ!!(*´∀｀)きゃー!!かっきょいい!!( ☆∀☆) (2014年4月3日 21時) (レス) id: bbb6656106 (このIDを非表示/違反報告)
満月もなか(プロフ) - ミドリさん» そうなんですよミラの夢書きたくて！一般市民な男夢主だったんですけど名前変換を入れる場所がなかったｗ ふおぉ嬉しいお言葉ありがとうございます！(*´∀`) (2014年4月3日 4時) (携帯から) (レス) id: 86c3fb12ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：満月もなか | 作成日時：2014年4月1日 13時
