阿部ちゃんの世界地図 ページ11
ーAsideー
夜中2時
〔ｽｽｽｯ……ｽﾞｽﾞｯ〕
すすり泣く声と共に私の部屋に誰かが入ってきた。
亮平：「A……おきてぇ…」
「亮ちゃん、？…どうした？怖い夢でも見ちゃった？」
亮平：「ちがうのぉっ……りょおっおもらしっ」
「おもらしー？もしかして寝てる間に出ちゃったかな？」
亮平：「そおっ……っっ」
阿部ちゃんは何か不安になったりストレスが溜まったりすると
結構な頻度でおねしょをしてしまう。
「ん、大丈夫。お着替えしようよ、シャワーと蒸しタオルどっちがいい？」
亮平：「たおるがいい……」
「わかった。じゃあ取ってくるからパジャマとか脱いで待ってて？」
亮平：「わかったぁ」
タオルを取りに行く前に、阿部ちゃんの部屋を経由。
わぁ、結構大きな世界地図。
うちのグループはおねしょ常習犯が多数いるのもあって、常に防水シーツをかけてる。それを剥ぎ取って手洗いして洗濯機にポイ。
蒸しタオル専用機からタオルを取り出して急いで部屋に戻るとシクシクと泣きながら、まだパジャマを脱いで無い阿部ちゃんが床に座り込んでいた。
「脱げなかった？ごめんね1人にして、」
亮平：「はだに、ぺたぁってくっついてぬげなぁいっ…きもちわるいぃー…っっ…やってぇ……？」
「はいはい笑Aの肩掴まって、足あげて？」
甘えん坊な阿部ちゃんが垣間見える。
3人が加入する前はもっと泣いて、喚いて、お兄ちゃんみんなや私に甘えまくってたんだけど、最近は1人で頑張ることが増えた。
そんな成長を嬉しいと思う反面、無理しすぎて無いかすごく心配になる。
体全体を拭いてあげて、着替えもやってあげて。
そのまま私のベッドに2人で横になった。
「何か、不安なことでもあった？」
トントンと寝かしつけながら聞いてみる。
亮平：「あした、クイズのおしごとで…べんきょおいっぱいしたけどっできなかったら、どおしようぅ……なまほうそうだしっ…」
なんて真面目すぎる不安。
「大丈夫。みんな亮ちゃんがお勉強頑張ってるの知ってるし、できなくてもいいじゃない。Aは亮ちゃんが楽しくお仕事してくれたら嬉しいなぁ」
亮平：「……わかった……たのし…む……ｽｰ……ｽｰ」
リズムよく寝息が聞こえてきて気持ちよさそうに眠る阿部ちゃん。なんでも全力で頑張れるあなたが1番かっこいいよ。
次の日、みんながテレビの前で見守る中、正答率1位を取り、スキップしながら帰ってきた阿部ちゃんでした。笑
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てろ(プロフ) - Diiさん» リクエストありがとうございます！順次書かせていただきます！ (4月23日 21時) (
レス) id: 1c5dfcdfaf (このIDを非表示/違反報告)
Dii(プロフ) - この話が面白くていつもみています。リクエストお願いします。めめが体調崩して、甘えんぼ、幼児退行しちゃって、よしよしされる話がみたいです。おもらしや失敗は、なしでお願いします。最後は普通に戻ってちょっとツンデレな感じにしていただけるともっと嬉しいです。 (4月22日 6時) (レス) @page15 id: c0e604e362 (このIDを非表示/違反報告)
てろ(プロフ) - はるかさん» 何度もリクエストありがとうございます！順次書かせていただきます！ (4月6日 19時) (レス) id: 1c5dfcdfaf (このIDを非表示/違反報告)
てろ(プロフ) - れあさん» リクエストありがとうございます！順次書かせていただきます！ (4月6日 19時) (レス) id: 1c5dfcdfaf (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 高熱が出てトイレに間に合わなくなっておむつを履くことになったあべちゃんが甘えん坊さんになるお話が見たいです！よろしくお願いします！ (4月6日 18時) (レス) id: 2be5f141fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てろ | 作成日時：2024年3月15日 21時
