I Need You《JUMP×JUMP》 (ページ13)

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裕「やま、その日はさ、家にいよっか」

山「えっ、なんで？」

裕「だって、二人きりじゃないとイチャイチャできないじゃん。……それに、」

山「それに…？」

裕「やまもそう思ってるでしょ？」

あぁ、こいつには俺の気持ちなんてお見通しか。

山「はぁ⁉んなこと思ってねーよ！」

俺の気持ちが見透かされてることとか、裕翔の余裕そうな表情とか、色々となんだか悔しくて、ついそう言ってそっぽを向いてしまった。

また冷たくしちゃった…て地味に落ち込んでたら、

裕「やまは可愛いね」

なんて急に言ってくるから、つい裕翔の方を向いて

山「はっ⁉//バ…っん」

バカじゃねーのって言おうとしたのに、その言葉は裕翔の唇に飲み込まれた。

触れるだけの一瞬のキスだったけど、俺を耳まで赤くさせるには十分で。

山「ちょ、バ、バカ！//ここ外！」

裕「だってやまが可愛いから、キスしたくなっちゃったんだもん」

山「い、意味わかんねーし//」

やっぱり、裕翔には敵わない。

結局いつも俺が振り回されてる。

裕翔は俺を見ながら、余裕そうに、でもどこか照れたように微笑んでる。

君は、本当はいつも何を考えてるんだろう…て未だに不安になることもあるけど…

君がいるなら、それでいいかなって思えるんだ。

それだけで、幸せだなって感じられるんだ。

こんなことを伝えたら、君はすぐ調子に乗るだろうから、絶対に言ってあげないけど…

裕「やま、そろそろ帰ろっか」

たまには、ちょっとくらい素直になってやるか。

山「うん、俺もはやく二人きりになりたい。」

Fin.