INVISIBLE LOVE from bluestar

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TAKAHIDE side








流石男と同じだけパフォーマンスしてるだけあって、足が速い…、


でも男の俺には追いつける、






だから必死に追いかけた。


泣かしたくない。あの涙を拭くのは俺がいい。









昂秀 「Aさんっ！！！」




Aさんの目は見たことないくらい腫れていて、涙で埋め尽くされていた。



必死に反抗してきた。








でも、絶対離さないって決めたんだ。


この手を離したら、きっと彼女はもう俺のそばにいることはなくなる、そんな気がしたから。









だから、キスをした。








『っ！！！』



ほとんど無意識だった。


目を見開くAさん。






感じたことないくらいの焦りから彼女の唇に自分の唇を寄せていた。



どうしたら、どうしたら自分の気持ちは届くんだよ…









挙句の果てには見損なわれて、誰にでも同じことやるって思われて。







俺が何言ってもAさんは泣き続けて、そんな顔、させたい訳じゃないのに、



Aさんから出てくる言葉一つ一つが重くて、上手く伝えられなかった。









『やだ、もう昂秀と話したくない、離して…』









昂秀 「やです、絶対離しません。」









『…なんで、なんでそんなことするの！！早く行ってよ！！もう嫌なの！！』









昂秀 「泣いてる理由、聞くまで離しません」




覚悟がこもっていた。




もう二度と泣かせないように、

この人の笑顔を守るために、泣いている理由を聞きたかった。






守るためなら、嫌われてもいい。

Aさんが幸せならそれでいいんだ。


そう思えるほど、俺はAさんのことが好きになっていた。


この人のためならなんでも出来た。








『…いいよ、言ってあげるよ、好きなの。昂秀が好きなの。もういいでしょ！！これ以上期待して傷つきたくないの！！だから離してよ！！』









昂秀 「えっ…」






なのに、予想外の言葉が彼女から飛び出したんだ。

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