INVISIBLE LOVE from bluestar

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YOU side









夢樹 「昂秀くんが良かったら、ギュッてして欲しい、な…」





苦しい…

こんなに恋って苦しいんだって初めてわかった気がした。



見たくないけど…



もしかしたら昂秀が拒んでいるかもしれないそんな変な期待を持って覗いてみれば、昂秀に回されている腕。








ああ、そっか、そうだよね、



私は何を期待してるんだ…。









夢樹 「…昂秀くん、好きです…」







一瞬で、咲いた花が散ったような気分になった。




もう、失恋しちゃったのか、






そう思ったら涙が止まらなくて、必死に声を抑えようとした。









その時、私の携帯がポケットから落ちた音が廊下に響いてしまった。





夢樹 「山宮さん…？」









昂秀の顔なんか見れなくて、必死で浮かんだ言葉を並べた。






『あ、の、ごめんね、聞くつもりじゃなかったの、スタジオに忘れ物して取りに行こうとしてて、ごめん！！ごめんね？』









涙が止まらない。
こんな顔、見せたいわけじゃ、なかったのに。


その場から逃げるように私は走った。



ああ、もういっその事いなくなっちゃいたいとまで思ってしまった。







直ぐに昂秀の呼ぶ声が聞こえたけど、振り返ることなく、足を進めた。









『っ…』








なんでこんなに苦しいんだろう。

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