秘宝134【ゴーストマリッジ】 ページ34
とりあえず学園長室に入って学園長に
話をする事が出来た…
【学園長室】
ク「白い帽子をかぶったゴーストたちに
寮を乗っ取られた?」
グ「そうなんだゾ!
アイツら突然やって来て、オンボロ寮は
自分たちのものだって言いやがった!
姫様がどうとか、わけのわからねえことを
言ってたんだゾ。」
主「姫様の迎賓館だって…言ってた…」
グリムの説明に付け足して学園長に報告する…
ク「姫様……ああ、なるほど!
去年まであの館は無人でしたから
放置していましたが……
今年もまた、この季節がきたんですねぇ。」
ユ「「また」?」
主「またって事は…前もなにかあった…?」
この学園厄介事しかないのかな…?
ク「貴方がたを追い出したのは
『花嫁のゴースト』の家臣です。」
あぁ…それであの格好だったんだ…
グ「花嫁のゴーストォ?なんだソイツ。
めでてーのかこえーのかわかんねぇんだゾ。」
ク「なんでも彼女は、はるか昔に滅びてしまった国の
お姫様なんだとか。
お姫様の夢は、素敵な王子様と結婚すること。
しかしその夢が叶う前に、残念ながら彼女は
命を落としてしまいました。
ゴーストとなったお姫様は今でも『理想の王子様』
と結婚することを諦めきれず……
この季節になると、花婿を探しに
ツイステッドワンダーランドにやってくるのです。
オンボロ寮は、お姫様たちがこの世で活動するときの
拠点とされています。
数ある廃墟の中から、王族のゴーストに
認められるなんて、光栄なことですよねぇ。
えっへん!」
いや…光栄の前に…
滅びたなら成仏しようよお姫様…
いつまでも未練たらしく残って我儘しないでよ…
元同じ立場から言わせてもらうなら…
すっっっっごく…迷惑極まりない…
理想の王子様って…頭にお花咲いてるのかな…?
お姫様なんて所詮国同士の政略結婚の道具でしかないのに…
グ「自慢してる場合じゃねーだろ!
そんな面倒なゴーストとっとと追い払うんだゾ!」
主「グリムの言う通り…早く追い払って…
じゃないと………肩の羽根毟るよ?」
そういえば…まだ、掃除の途中だったなぁ…
ク「追い払うのは面ど……ごほん!
可哀想じゃありませんか。
そっとしておいてあげましょう。
だって彼女は、見つかるはずもない花婿を
探し続けているんですから。」
グ「花婿が見つからない?
なんでなんだゾ?」
花婿が見つからない…?
それなら花婿を探す意味ないんじゃ…
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哭狼 - 刹那さま、続編おめでとうございます！オリジナル編は夢主がアリエルの子孫で少しでも知れて良かったです！胡散臭かったので双子が引っ掛かってなくて安心しました、夢主への愛情深さも再確認が出来て嬉しかったです。この作品が素敵で大好きです。 (2020年6月26日 3時) (
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作者名：刹那 | 作成日時：2020年5月23日 22時
