実況録ろうとしたら名探偵の世界にトリップした

Part4 ページ5

すっかり困り果てていると、降谷さんが鞄を取ってくれた

「…え」

降「なんだ?取って欲しくなかったのか?」

鞄を差し出してきたから受け取ろうとしたらサッと避けられてしまった。降谷さんは悪戯っ子のような笑みを浮かべている…うん、カッコいいね…じゃなくて!

「ありがとうございます!」

そう言えば、素直で宜しいと鞄を返された。よし、早速中身確認しよっと!

先ずは、通帳からだな。これがトリップなら夢小説でよくある…え?0の数が多いという現象も有り得なくはない。すっかりワクワクしながら通帳を確認してみる………

「何も変わってねぇじゃねーか!」

ちょっと期待したじゃんかよ!…はっ、そういや二人いたわ…ドン引きされてないかチラッと確認してみると何故か逆に安心しきった顔をしていた

「二人共…?」

松「…ようやく何時もの様子が戻ってきたな」

降「嗚呼…いつものAが戻ってきてくれて良かった」

…んん?いつもの私って…何。向こうの世界と一緒だったの?何かそれで安心されても複雑。とりあえずスルーしてスマホを確認するって…えぇえ

LI○Eの通知が999超えてる…マジか

次に、神からのメールとやらがきてないか確認するためにメールボックスを開く……見てない

私は何も見てないぞ…!急いで不自然に一件だけ届いてるメールを確認すると、送り主の所に匿名と書かれており色々な事がかいてあった

『匿名よりお届け致します

貴女はかの有名な名探偵コナンの世界に吹っ飛ばしました。家は地図が鞄に入っている筈ですのでご確認を…それから、銀行等のお金は現実世界から全て持ってきました。家の中には実況器具など、変わっている物は何一つとして無いのでご安心を…現実世界との通信は可能なので把握宜しくお願い致します

では…P.S原作、変えるとかは全て貴女次第です』

思わず手が震えた…良かった。こういうメールが届いているだけでも心強いものだ

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