419《Sato》 ページ26
知「送ってくれてありがとう、じゃ」
どっかの山奥の少し大きな家
きっとここに彼らは住んでいる
菊「良かったんですか？ここまで来ちゃって」
知「うん。伊野ちゃんを僕一人で連れてくのは無理だしね」
そう笑う彼はもう振り返らず家の中へ入っていった
菊「…帰るか」
佐「うん」
先程とは違ってゆっくり走り出す車
そして優しい声が静かな車内に響く
菊「俺らは…あんなふうに支え会えてるのかな？」
ううん。きっと彼らを越えられてなんかない
足元にも及ばない
だけど僕は「さぁ」と呟いて外を見た
菊「…俺、勝利を引き止めたあの日…実は俺も勝利と同じことをしようとしてた」
佐「え…？」
菊「飛んでみようと思って屋上にいったら勝利がいてさ。
本当は元々助ける気なんてなかった。
だけど…なんとなく先を越されるのがいやで、
だから声をかけたんだ」
佐「そっか」
菊「…ごめん。なんか…今まで騙してた感じになって…」
佐「…風磨くん、僕怒ってないよ」
菊「でも…」
佐「理由がどうであろうと、止めてくれたことにはかわりない。
僕はあの時止めてくれてほんとに良かったって思ってる。
…嬉しかったんだ。初めて味方だって言ってくれて」
…彼らに会って無ければこんな事を言えなかっただろうし、聞けなかっただろう
普段自分のことを言わない風磨くんの本音
あの時の感謝
これを引き出してくれたのは彼らのおかげ
僕はこの世界にいるべきではないって言ってたけど
本当にいるべきじゃないのはきっと彼らの方
過去に何があったのかは知らないけど
きっと彼らはこれからも僕らのように誰かを救ってくれる
心の支えになってくれる…
佐「…ん？」
彼らが座っていた後部座席を覗いたら、1枚の紙が落ちていた
そこに書いてあったのはいくつかの連絡先
菊「…良かったな」
佐「…うん」
僕はそれを大事にポッケにしまった
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祐莉 - こちらこそコメントありがとうございます！ これからも読むの楽しみにしてます！ (2019年8月11日 10時) (
レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 祐莉さん» 毎度コメントほんとうに嬉しいです！長くなってしまうため、質問の答えを最後に書いたのですがどうですかね？また分からないことがあったらバンバンコメントしちゃってください！語彙力がないので質問をいただけて本当に助かってます！これからもよろしくお願いします！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - かすたーどさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さってほんとに嬉しいです！これからも楽しませられるような物語を書いて行けるように精進します！これからもよろしくお願いします！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - オムライスさん» コメントありがとうございます！最近は更新が遅くなってきてしまって…すいません！これからもワクワクさせられるような物語を書いていきたいと思っているので、これからもよろしくお願いします！！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - りぃささん» コメントありがとうございます！この小説を好きと言って下さってとても嬉しいです！学校に行きたくないなぁ…って思う時に学校の事を書いて不満をぶつけてみたりしてますwこれからも頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2019年5月3日 0時
