405《yaotome》 ページ12
高「まずは…光くんのお父さんとの決着からかな」
八「…うん」
車を走らせること1時間
車はある拘置所の前で止まった
八「…じゃ、行ってくる」
高「1人で大丈夫？あれだったら俺も…」
八「大丈夫。ありがとな」
有「俺ら待ってるからな！駐車場で！」
八「…おう！」
仲間の温かさに涙を堪えながら、俺は父親の元へと向かった
・
・
・
__ｶﾞﾁｬ
八「…」
父「…なんだ」
ドアから出てきた父ちゃんは少し…いや、すごく怖かった
透明の壁があることが分かってても
父ちゃんの拳が飛んでくるんじゃないかって
そう思ってしまう
父「おい、聞いてんのか」
八「ぇ…と……」
声も手も、何もかも震えてまともに話せない
父「…話がないなら帰れ。お前が来るとこじゃない」
痺れを切らしたのか、父ちゃんはそう言って立ち去ろうとした
八「ま…まって！」
父「…なんだ」
八「げ…元気…だった？」
父「…あ？」
八「今まで…来れなくてごめん……逃げてて…ごめん…
でも…俺、決めたんだ…
逃げないって…
父ちゃんと向き合うんだって…
父ちゃんは…あの時、何があったの…？」
返答は無かった
恐る恐る顔をあげると、そこにはさっきの父ちゃんはいなかった
悔しそうに俯く1人の人間がいた
父「…光」
八「…な、に？」
父「こんな父親で…ごめんな…」
父ちゃんからの思わぬ言葉に、声が出なかった
父「あの時…上司から酷いパワハラを受けた上に会社を辞めさせられて…
趣味の競馬でも大損して…
その腹いせで手が出てしまったんだ…
今更こんなこと言っても許して貰えないのは分かってる…ごめん」
父ちゃんがパワハラを受けてたなんて初めて知った
会社を辞めさせられたなんて初めて知った
やっぱり…原因があったんだ
八「…父ちゃんの言う通り、たぶん一生許せないけど…
だけど…父ちゃんは何がなんでも俺の父ちゃんだから」
父「光…」
八「何年後になるかわかんねぇけど…
ちゃんと罪償ったら…一緒に母さんに誤りに行こう
…で、兄ちゃんと一緒にまた家族で飯食おう」
父ちゃんの目は涙で溢れていた
そして何度も謝罪しながら面会の時間を終えた
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祐莉 - こちらこそコメントありがとうございます！ これからも読むの楽しみにしてます！ (2019年8月11日 10時) (
レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 祐莉さん» 毎度コメントほんとうに嬉しいです！長くなってしまうため、質問の答えを最後に書いたのですがどうですかね？また分からないことがあったらバンバンコメントしちゃってください！語彙力がないので質問をいただけて本当に助かってます！これからもよろしくお願いします！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - かすたーどさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さってほんとに嬉しいです！これからも楽しませられるような物語を書いて行けるように精進します！これからもよろしくお願いします！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - オムライスさん» コメントありがとうございます！最近は更新が遅くなってきてしまって…すいません！これからもワクワクさせられるような物語を書いていきたいと思っているので、これからもよろしくお願いします！！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - りぃささん» コメントありがとうございます！この小説を好きと言って下さってとても嬉しいです！学校に行きたくないなぁ…って思う時に学校の事を書いて不満をぶつけてみたりしてますwこれからも頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2019年5月3日 0時
