broken emotion VI

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リビングに行くと、私たちを待っているかのようにみんなが座っていた


「…ごめん、ちょっと訳があってさ…裕翔と私、裕翔の部屋で食べてもいいかな？」

高「うん、ありがとうね｣

知「ゆーてぃー…部屋から出てきそう？」

「うん。ちょっと恥ずかしいみたい」


侑李ははてなマークを頭に浮かべたけど、私は笑って返した


雄也さんから二人分の朝食を受け取ってまた階段を上がる

今日は残念ながらパンだった

だから慧くんは拗ねてたのかな…なんて


「裕翔、ちょっとドア開けて？」

中「うん…」


ガチャっという音と共に顔を出した裕翔は私が持っていた朝食を持ってくれた


中「ここでいい？」

「うん、大丈夫」


小さなちょっとしたテーブルにご飯をおき、床に2人で向き合って座る


「食べよっか」

中「今日も美味しそうだね」


食パン、サラダ、ベーコンとアスパラの炒め物、ヨーグルト、オレンジジュースが2セットずつ

そしてイチゴジャムの入った瓶が1つ


「毎日有難いね」

中「それに比べて俺はなんもしてないよな」


ポロッと出た裕翔のネガティブな言葉

どっかで聞いたことあるこの言葉

なんで皆、“自分は何にもしてない“”自分はなんも出来ない"なんて言うのだろうか


「そんなことない」

中「でも俺、ピエロだよ？」

「ピエロにも感情はあるしみんなを笑顔にするっていう凄い事してくれてる」

中「上辺だけの笑いだよ？」

「そうとも限らないでしょ。本心で笑ってるピエロだって沢山いるよ」


ピエロはサーカスの主役だよ

ピエロがいないとサーカスじゃない

あんなに人を笑顔にできるピエロは、とっても凄いんだよ


「私はピエロ好きだよ」

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