broken emotion VI

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山「…どこいったんだ」

「雄也さんの車はあったね」

山「だったらそんな遠くに行ってないはずだから見つかると思ったんだけど…」


涼介の車で、家から半径1キロ周辺を探すこと20分

雄也さんは見つからない


【伊野ちゃん、見つかった？】

【ごめんまだ】

【雄也の格好ってどんなんだっけ？】

山「黒のスゥェットに黒の半そで」

【そんな人が歩いてたら目立つよね…】


イヤホンから聞こえるみんなの声

いつもの落ち着いた声ではなく、焦った声しか聞こえない


「どこ…」

山「…んな顔すんな。必ず見つかる」


不安でつい出てしまった言葉

それは涼介に聞こえていたらしい

しかも、私の顔が酷いであろうことも教えてくれた


「…ねぇ、雄也さんはなんで殺し屋になったの？」

山「…雄也と初めてあったのは4年前かな」

「…てことは、、高校生？」

山「多分高３」

「ねぇ、涼介は知ってるんでしょ？雄也さんの過去＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





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ＮＯside


『雄也、』

高「ん？」

『今日、ケーキ買ってきたの。だからパーティーしよ？』


あの惨劇の日の夕方

高木雄也は家族皆とケーキを囲んでパーティーをしていた

理由は雄也がバスケの大会で優勝したから

雄也の母は、バスケを必死に頑張る息子を心から応援していた


高「うぉ！すげぇ！」

高姉「雄也バスケで優勝したんだっけ」

高母「そうよ、だから皆でお祝いパーティーするの！」

高妹「ケーキだ！！雄也おめでと！」

高「はやく食おうぜ！！」


どこにでもいる幸せな家庭

この時は誰が見てもそうだった

この3時間後

こんな幸せな家庭は、一瞬にして消えてしまう

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