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いつもはお話し声でいっぱいになる朝食

だけど今日は食器が当たる音しかしない


八「…雄也は?」

伊「寝てる」

「涼介、右腕どうかしたの?」

山「や…ちょっとぶつけただけ」

知「ひか、元気ないね」

八「そうか?」

薮「あ、俺今日学校行かなきゃ…」

中「…ねぇ、俺らに話してくれてもいいんじゃない?」


必死に皆が話を逸らそうとする中、裕翔は言った

私や大ちゃんが1番聞きたかったことを


中「俺らに話せないの?」

山「…雄也が自分で話した方がいい」

「雄也さんが何かあったのね?」

知「…ったく、、」

山「ごめ…」

伊「俺も昨日のことを知りたいな〜」

薮「おい、伊野尾…」

有「高木は…無事なの?」


一言も発してこなかった大ちゃんが呟いた言葉に、皆が俯いた


伊「死んではないよ」

知「伊野ちゃんは雄也を診てたから寝てないんだね?」

八「…伊野ちゃんがベットまで俺を運んどいてくれたの?」

伊「そ」

八「…ありがと」


何の話か全く分からない

だけど、絶対に深刻な問題だ


「涼介、服に血がついてるよ」

山「え?着替えたはず…あ」

「嘘」


横から侑李のため息が聞こえたけど気にしない


「右腕、怪我したんだね」

山「これはちがっ…いっ!」


涼介は反論しようとしたが、途中で顔を歪ませた

その原因は…大ちゃんが涼介の両肩を思い切り掴んだから


有「なんで俺らには教えてくんねぇんだよ!
なんでお前らだけが辛い思いをすんだよ!
なんで俺らは誰かを助けてやることも出来ないんだよ…!」


涙ながらに訴えた大ちゃんに応える人はいない

それは応えられる人がいないから


「大ちゃん、涼介肩を怪我してるから離してあげて」

有「なあ…教えてくれよ…」


私の声は大ちゃんには届かない

だからといって、大ちゃんを涼介から剥がそうとする人もいない

きっと皆が思ってるから

どうして皆が辛い思いをしなきゃいけないんだって

自分はどうしてみんなを支えることさえもできないんだって

だから私が言わないといけないんだ

262→←260《Yamada》



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祐莉 - ありがとうございます。お願いします。楽しみです♪ (2019年2月9日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます!もうすぐ登場しますよ!!長い間お待たせしました!年表は、現在の年齢と仲間になった時の年齢、出来事(明かされた人のみ)でよろしいですか??他に書いて欲しいことがありましたら言っていただけたら書きますので遠慮なく言ってください (2019年2月8日 21時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - まだ過去が明かされていないメンバーもいますから、入った時期だけでも嬉しいです♪ もし出来たら年表お願いします。 (2019年2月8日 18時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - お久しぶりです♪楽しく読ませてもらってます。そろそろ岡本君登場かな?楽しみです♪ 後パート6になって今までの事件や過去の事件を読み返していて気になったので、主人公含めたジャンプのみんながそれぞれチームに入った時期の年表が見たいと思いました♪ (2019年2月8日 18時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - yukinaさん» コメントありがとうございます!!1日最低1話は更新するように頑張りますので、これからもよろしくお願いします!!応援、ありがとうございます! (2019年1月21日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice | 作成日時:2019年1月17日 22時

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