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朝食後、直ぐに4人で家を出た
運転はもちろん雄也さん
「ねぇ侑李」
知「ぉん?」
「どこ行くの?」
知「えっと…伊野ちゃんが誘拐されてたとこ」
中「…どうして?」
知「ちょっとね」
隣に座っている裕翔と顔をあわせる
裕翔は仔犬みたいに首をかしげた
高「着いたよ」
知「じゃあ…雄也は待ってて」
高「ほーい」
雄也さんをおいて建物に入る
建物には血の跡がハッキリと残っている
中「うわっ…」
1番ひどい部屋…
そこにはあの男の死体が転がっていた
知「ねえ、Aちゃん」
「ん?」
知「前と違うところとかある?」
「え?」
この前の事を思い出してみる
「特には…あ、女の人がいない」
知「あの女の人ってちゃんと殺した?」
「わかんない…動かないし慧くんが撃ったからてっきり死んだんだと…」
裕翔は分からなさそうに首をかしげている
そりゃそうだよね
「ここでね、ちょっとしたトラブルがあったの」
中「トラブル?」
「うん。慧くんが誘拐されちゃって…」
知「伊野ちゃんはスタンガンで気絶させられたって言ってるんだけど、スタンガンが見つからなかったんだよね…」
「え?」
知「あの時、僕はしっかりと調べたはずなんだけど…」
中「スタンガン…」
私達は分からなかった
どうしてスタンガンが見つからなかったのか
女の人は本当に死んだのだろうか
もしももう1人仲間がいて持ち去ったとしたら…
こんな事を3人で必死に考えてた…
だから誰かが後ろにいるなんて気が付かなかったんだ
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作者名:Alice | 作成日時:2018年12月14日 18時