broken emotion (ページ29)

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授業が終わって昼休み

地獄の呼びかけがきた

優亜「沙乃さ〜ん」

有岡くんがこっちを見ている

そんな中私は理科室へ連れ込まれた

優亜「今日は前回やろーとしてたことやりまーす」

女i「あーなんだっけ？」

優亜「えっとね〜」

理科室の薬品棚を端から見ていき、"塩酸"と表記されてる所で止まった

優亜「あった〜」

塩酸を手に取った彼女の顔は悪魔のようだった
蓋を開けて私の前で立ち止まる

優亜「…かけたらどうなるのかな〜？笑」

女g「優亜…本気？」

優亜「なに今更ビビってんの？」

見渡してみると優亜以外の顔は引きつっていた

｢なんだ、あんた達そんなもんなの？｣

優亜「は？今なんて？」

あ、やば…

声に出ちゃってた…

悪魔の顔から鬼の顔に変わった優亜は塩酸を私にふっかけた

そしてその塩酸は左手と左足にかかった

女i「あ…」

その声と同時にドアが開く

優亜「有岡…大、貴…」

有「Aちゃん！」

走って駆け寄ってくる有岡くんは教室に居る時の顔ではなかった

有「大丈夫？立てる？病院いこ？」

「いや…大丈夫です…」

有「は！？ちょっ…え！？」

…何だこのリアクションは

女i「…ねぇ、やばいんじゃない？」

優亜達は見るからに焦っている

私の手は…

有｢もういいから病院！…乗って！」

目の前にあるのは有岡くんの背中

でもこのまま乗れば有岡くんにも塩酸が着いてしまう

そう考えた私は、断る以外の方法が思いつかなかった

「大丈夫です」

私が断ると有岡くんは困り顔をしてしまった

すると窓がいきなり割れ、人影が入ってきた

「え…」

人影は山田涼介だった