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ﾉｯｸ「てめえ、教師をなんだと思ってんだ」
先生「何って…勉強を教えたり社会を教えたり…」
ﾉｯｸ「お前みたいな奴が教師なんかになれる訳ねーだろ」
先生「こっ、子供のくせに生意気ねえ！
あんたに何がわかんの！？」
ﾉｯｸ「何にもわかんねえ」
先生「はあ？」
ﾉｯｸ「そいつは…沙乃Aはお前の被害者だ」
先生「何言ってんの！？」
ﾉｯｸ「てめえの頭ん中には何もはいってねーな」
？「ねえちょっと〜
今日はAちゃんが主役でしょ？喋りすぎ」
ﾉｯｸと先生の長い会話を誰かが割って入った
私が主役？
劇じゃあるまいし…
ﾉｯｸ「…わーったよ」
そう言ってﾉｯｸは先生の首元からナイフをどけて私の方へと歩いてくる
ﾉｯｸ「此奴はな…虐め以外にも虐待やらなんやら色々受けてきたんだ」
先生「…だから何」
ﾉｯｸ「てめえみたいな臆病もんが少し脅されたぐれえで被害者ぶってんじゃねーよ！」
ﾉｯｸは私の腕を掴んで袖を肘までまくりあげた
すると露わになったのは、ボロボロになった私の腕
ﾉｯｸ「こいつの腕だけでも見たことあるか？こんなに痣や傷がある。それなのにこいつは誰も傷つけちゃいねえ」
先生は私のボロボロの腕を見て驚いた
私にとっては普通の腕を見て
ﾉｯｸ「こいつが昼食食ってんの見たことあるか？ないよな？
だってこいつの食事は1週間でたった一度
しかもまともな食事でもねえ」
先生は声を失っていた
目を見開いて口開けて___
「先生」
私が口を開くともっと目を見開いてこっちを向いた
「さよなら」
直後に銃声が響き、先生は崩れた
私の頬には涙が伝っていた
別に先生が殺されたからじゃない
ただ嬉しかった
ﾉｯｸの言葉が
ﾉｯｸの優しさが
その時私の心の中の暗闇に光が見えた
帰るぞという声
…ねえ神様
私はまだ希望を持っていいんですか？
もう一度幸せになりたいと思ってもいいですか？
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作者名：Alice | 作成日時：2018年6月29日 22時
