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chapter.🤍💙 ページ44

rd「A。一緒にいるだけで嬉しいって気持ち、分かる?」


不意に投げかけられた質問に少しばかり思案するも、数秒後には首を横に振っていた。


rd「つまり、Aが俺の傍にいるだけで嬉しいし役に立ってるってこと。だから、その分のお礼をしただけ。オーケー?」


『……うん、おーけー。』


少し考えて、それでもやっぱり一部納得はいってないものの、とりあえず頷いてみた。まだ分からないけど、そのうち分かるようになるかな。


rd「………それに、ちゃんとおれのこと見てくれるのは、Aだけだし、」


普段と比べて少し低い、哀しみに近い感情を帯びたような声がポツリ、と落ちた。意味が分からなくて、いつものようにどういうこと、と尋ねようとしたけど、それを遮るように私の頭の上に手が乗せられた。そのまま続きを口に出すこともないまま撫でられるがままになった。そしてようやく、その手が止まって。


『……らっだぁ、?』


rd「はい、早く食べないと俺が食べるよー?」


『……待って、』


私は、机の上に乗せられた皿を一つ手に取り、らっだぁの方へと差し出した。


『これ、一人じゃ食べきれないから、らっだぁも一緒に食べて』


私がそう言うと、らっだぁは蒼色の綺麗な瞳を見開かせて、そして次の瞬間には、その瞳はきゅっと優しく細められる。まるで、先程の哀しげな声なんて無かったみたいに、幸せをいっぱいに湛えて、笑顔を浮かべながら大きく頷いた。





『……流石に量多くない、?』


rd「確かに多いかも。張り切りすぎたわ」


『食べきれないかも、』


rd「ん〜〜〜じゃ、きょーさん達にも分けよ」


『いいね』


フィ「ちょっとー!!!仲良いのは良いけどあたしのことも忘れないでよー!?!?」


『あっ、フィナ。』


フィ「あっ、じゃないよ!もう…!!ほら、食べるよー!!」


『……うん、ありがと。』








____

重苦しい展開が多かったので、バレンタインデー、ホワイトデーと合わせてほのぼのとした(当社比)日常回を入れさせて頂きました。作者からの日頃の感謝と共に、ホッと一息ついて頂けると幸いです。いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。
では、本編に続きます。

chapter.39 理由→←chapter.🤍



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設定タグ:実況者 , らっだぁ , rd   
作品ジャンル:恋愛
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人間 - 好きです()神 (3月26日 22時) (レス) @page45 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょい。〜最近kpopはまり中〜 - 更新ありがとうございます、、!(泣) (1月14日 12時) (レス) @page37 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ちょい。〜最近kpopはまり中〜 - やっぱり好きです!他の作品も神だし、、!夢主のキャラ被りがなくて尊敬します!更新無理ない程度に頑張ってください。1カ月でも1年でもずっと待ってます! (1月10日 10時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽 - 何これ、神作じゃないですか!? いのりさんは神様です! 国宝になるべき!! (8月5日 23時) (レス) @page31 id: 9667935504 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - 久しぶりの投稿ありがとうございます!!!いつも1話なのに今回は4話も…!本当にいのり様の作品大好きなので投稿されると本当に嬉しいです✨今回のお話も少し胸に来るものがありました!素敵な作品ありがとうございます😊 (6月25日 0時) (レス) @page31 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎いのり | 作成日時:2022年4月4日 9時

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