chapter.🍫🍫 ページ42
rd「はよ〜……って今日は早いね」
『おはよう、らっだぁ』
らっだぁが眠そうに目を擦りながら入ってきた。軽く挨拶を交わして、そして気がつく。そういえばフィナ、また勝手に部屋移動したとかいって怒られそうだな、と思って隣を見てみると、先程までそこにあった姿が忽然と消えていた。いつの間に帰ったんだろ。
『えっと……らっだぁ。あの……』
rd「どうした〜？」
『えっと………やっぱなんでもない。』
rd「すっっげぇ続き気になるやつやめて？？」
後ろ手に隠した、さっきフィナに貰ったチョコの箱。たった一言言って渡せばいいのに、何故かなかなか言葉が出なくって、どんどん顔が熱くなってく。
rd「……A？」
『らっだぁ、その……………ん。』
結局言葉が出てこなくて、押し付けるようにしてその箱を差し出した。感謝を伝えなければいけないと思ってたのに、結局ひらがな一文字しか出てこなくって、少しばかり自分が情けなく思えてきた。目を逸らしたままだったから、らっだぁがどんな表情をしているのか分からない、けど。
rd「え？これ俺に？え？？」
……めちゃくちゃ驚いてる事は分かった。さっき部屋に入ってきた時すごく眠そうな声だったから、もしかしたらまだ寝ぼけたままだったのかもしれない。いや、もしかしたらこのチョコの入手経路について考えてるのかな。ぐるぐるとそんなことを考えながら、彼の返事を待った。
rd「ってこれどうやって………ま、いっか。まさかAから貰えると思ってなかった。ありがと、A。」
『……うん。』
それはあまりにも優しい声色で、チョコでもないのに私が溶けてしまいそうで。顔を隠すように更に目線を下げた。そしたらいつの間にか距離が縮められ、ぎゅーっと苦しくなりそうになるくらい強く抱きしめられた。苦しい、って少し文句を言おうとらっだぁの方を見る。チョコを少しあげただけだというのにその表情はあまりにも幸せそうで。そんな表情を見てると、何だかこちらまで胸の辺りがぽかぽかとしてきた。
rd「お返し期待してろ〜？倍返しにして返してやるから」
『え、お返しってなに？』
rd「え」
……もしかしたら、フィナの説明は少し不十分だったのかもしれない。
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人間 - 好きです()神 (3月26日 22時) (
レス) @page45 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょい。〜最近kpopはまり中〜 - 更新ありがとうございます、、！(泣) (1月14日 12時) (レス) @page37 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ちょい。〜最近kpopはまり中〜 - やっぱり好きです！他の作品も神だし、、！夢主のキャラ被りがなくて尊敬します！更新無理ない程度に頑張ってください。１カ月でも１年でもずっと待ってます！ (1月10日 10時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽 - 何これ、神作じゃないですか！？ いのりさんは神様です！ 国宝になるべき！！ (8月5日 23時) (レス) @page31 id: 9667935504 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - 久しぶりの投稿ありがとうございます！！！いつも1話なのに今回は4話も…！本当にいのり様の作品大好きなので投稿されると本当に嬉しいです✨今回のお話も少し胸に来るものがありました！素敵な作品ありがとうございます😊 (6月25日 0時) (レス) @page31 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎いのり | 作成日時：2022年4月4日 9時
