ガラス越しのあなたに触れるまで【^ら^】

chapter.17 そうぐう ページ19

さんでーが運ばれるのを待っている間、らっだぁに外の世界のことを教えてもらう。私も小さい頃外の世界に住んでいたらしいが、なんせ親に売られたのはだいぶ小さい時だったので記憶の片鱗すら残っていない。
きょろきょろと店内を見回してみると、研究所で見かける白衣の人はいなくて、代わりに派手な服を着ている人や、コンが着ているような"すーつ"に似たような服を着た人もいた。


『あれ、コンが着てるのと似てる』


rd「ちょ、人を指さしちゃいけませーん！！



…あ〜〜あれはね、"制服"って言うんだけど」


『世界を乗っ取る…』


rd「それ"世界征服"！！響きは一緒だけど！！」


『う〜ん……潜りこむ？』


rd「そーれーは、"潜伏"！！」


『腹を切る』


rd「それは"切腹"！！待って、いったいどこでそんな言葉……」


『コンが教えてくれた』


rd「……………コンさん？？？」


そんな事を話していると、少し遠くにいるとある服装の人が目に留まった。


『…あ、あれレウの格好に似てる』



rd「あ、ほんとだ。それにしてもよく似て………ってレウ！？！？」


美味しそうにさんでーを頬張っている彼は、どうやらご本人様らしい。


…ん？待てよ。私が外に出てきてるのって内緒じゃなかったっけ？


rd「やっば、来る！！Aは帽子被って………いやでも店内で帽子は……」


…！いいこと思いついた


椅子から腰を上げて、サッと机の下に潜り込む。確かきょーとかが私のことを小柄と言っていたから、多分バレない……はず。


何か言いたげにらっだぁはこっちをちらちらと見ていたが、レウが近づいてきたので私から視線を外した。


rd「やっ、やぁレウ」


ru「お、らっだぁ。らっだぁがこんなとこにいるなんて珍しくない？一人？」


rd「ｯｽーーー……ぼっちですが？？レウは？」


ru「今期間限定でスペシャルチョコサンデーが数量限定で出てるから食べにきた」


すぺしゃるちょこさんでー…？ってやつの味を思い出したのか、レウの目はキラキラしていた。ちょっと気になるかもしれない。


…その後、レウとらっだぁは少しの間話しこんで、私の存在に気づくことなくレウは店を後にした。




rd「はぁ〜〜〜緊張した〜〜」


『すぺしゃるちょこさんでー食べたい』


rd「ぽまえのメンタルどうなってんの？？」

chapter.18 としでんせつ→←chapter.16 すいーつ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す