【ﾛ兄鬼2】放課後、秘密の恋愛授業2【rdo】 (ページ8)

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53時間目ページ8

イライラ、と行き場のない怒りが募ってゆく。勿論顔には出さないけど。

rd「じゃあ係決めするぞ〜」

昨日の出来事がまるで何事も無かったかのように気にする素振りも見せず朗らかに話を進めていくらだお先生。飄々とした態度に更に怒りが積み重なっていく。

モヤモヤとそんな事を考えているうちに、話はどんどんと進んでいった。しかし、ある地点に立った時、ピタリと話の流れが止まる。

rd「学級委員、女子で誰か立候補するやついないか〜？」

シン……と静まりかえる。少しばかり空気の質量が重くなったのかもしれない。どうやら、女子の方の学級委員が決まってないみたいだ。

学級委員か……。
内申の事を考えたら手を挙げるべきなんだろうけど、正直そこまで内申の事は気にしてないし、何より学級委員は面倒くさい。しかも、この教師のクラスなら尚更。

少し辺りを見渡してみると、一人ソワソワしたように辺りを見る女の子がいた。確か名前は……珠瑛流ちゃん、だっけ。見た所学級委員になりたいっぽい。だけど手を挙げようとする様子はない。……なるほど、誰かに推薦してほしいのか。早く終わってほしいし……仕方がない、推薦してあげるか。

rd「A、学級委員やんない？」

『……………えっ、？』

今、自分の名前呼ばれた…？
空耳だと疑いたくなって先生の方を見てみるけど、先生の視線は真っ直ぐ私へと注がれていた。一拍遅れ、他の生徒達の視線も私の方へ集まってくる。

rd「Aしっかりしてるし、Aだったら安心して学級委員任せられるなぁ〜」

誰がやるかよ学級委員なんて…！！なんて叫べたら楽だったんだろうけど。他の生徒の視線だってそうだ。誰でもいいから決まってくれ、なんて目をしている。ここで断ったら一体……。

『……しょうがないなぁ。私がやります、学級委員。』

………空気に耐えられなかった。先生もしたり顔をしている。ムカつく。結局猿山先生の思い通りになってしまった事に憤りを覚える。

有り余るほどの怒りを抱えながら、私に向け鳴り続ける拍手の中貼り付けたような笑顔を浮かべた。