イカはいかが？【contami】【ら運営】

10匹目 ページ10

cn「俺の家に来ない？」

『…は』

体がフリーズする。どうしてこんなことになったのか？時は数分前に遡る…

いつものように私はイカの水槽を眺めていた。そこでいつものようにコンタミさんが来て、唐突にそんなことを言われた…

…ちゃんとした説明になってない()

何故なら、今私の脳は死滅し思考が停止しているからだ。

『えっと…それは、どういう…』

cn「あ、変な意味はないから安心して。ただ少し会わせたい人がいるっていうか…」

…コンタミさん友達多すぎやしませんかね？

結局、私はコンタミさんの家へお邪魔することになった。ばくばくとなる心臓を抑えつけながら、チャイムに手を伸ばす。

ピーンポーン

…反応がない。もしかしたら外出中なのかな？

すると、ガチャリと音を立てて扉が開く。中から出てきたのは…

？「…ﾀﾞﾚ？」

コンタミさんではなく、恐竜パーカーを着た緑色の人だった。

『あ、すみません。家間違えました』

ぺこりと頭を下げてから立ち去る。そして、もう一度コンタミさんから渡されたメモを見る。

…寝惚けてるのか？

もう一度さっきの場所のチャイムを押す。

ピーンポーン

？「…ﾅﾆ」

またもや出てきたのは恐竜パーカーさん。今度はさっきより少し不機嫌そうだった。

『すみません、また間違えました。

ところで、この近くにコンタミさんって方いますか？』

？「…ｺﾝﾁｬﾝ？ｱﾝﾀ､ｺﾝﾁｬﾝとはどういう関係？」

ますます不機嫌になったみたいだ。おそらくコンタミさんが会わせたいって言ってた人がこの人だろう。

『申し遅れました、私Aと申します』

？「あぁ、Aｶ。入ｯﾃ」

名前を言うと、信じられないくらいすんなり通された。お邪魔します…とおそるおそる中に入る。

『えっと…あなたは？』

？「…ﾐﾄﾞﾘ」

『みどりさん、よろしくお願いします』

md「…ﾝ」

みどりさんは短く返事すると、リビングでゲームをし始めた。ゲーム…初めてみるかも。

md「…Aﾓ､一緒ﾆﾔﾙ？」

みどりさんが、ゲームを中断しコントローラーをぶっきらぼうに差し出す。でも、その表情のどこかには優しさがつまっていて、心のなかがどんどん温かくなっていくのを感じる。

『…っはい！』

元気いっぱいに返事をして、コントローラーを受け取る。ゲームはしたことが分からないけど、私にとっては楽しみでしょうがなかった。
みどりさんが、微かに優しく笑った。

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