イカはいかが？【contami】【ら運営】

23匹目 ページ23

妹「…何？」


家に帰ってみると、親は出掛けているみたいで妹しかいなかった。

これまで避けていたけど、今度こそちゃんと向き合わなきゃ。



『私、取れたよ。1位』


妹「う…うそ…」


私の手から乱暴に成績表をひったくる。

妹「うそ、こんなのうそだよ！ねぇちゃんの周りが雑魚なだけだって！」




しかし、努力のおかげか成績はほぼ満点。


だから、妹の顔は青ざめていくばかりだ。

『…私ね、たくさん努力したの。前よりもたくさん』


鞄から勉強に使っていた教科書を取り出す。いろんなところに書き込んだり、付箋を貼ったりして使い古されている。



妹はびっくりしたように、目を見開く。


そして…





妹「…そっか、ねぇちゃんも努力してたんだね、あたしみたいに」


目を悲しげに伏せる。



妹「実はね、ねぇちゃんが羨ましかったんだ。あたしって死ぬほど努力しないと1位にはなれない。
でも、ねぇちゃんはそんなに努力しなくても上位層に入れる。
それが羨ましくてしょうがなかったんだ。


それに、ねぇちゃんはいじ/めなんてことがあったにも関わらず、成績は落ちなかった。どうして、って腹が立つと同時にそんな心の強さが羨ましかった。

…でも、ねぇちゃんもたくさん努力して、苦労してきたんだね。今まで、本当にごめん」


妹は、涙を流しながら深々と頭を下げる。



私も、妹がこんなに苦悩していたなんて知らなかった。


『いいよ、私も分かってあげられなくてごめんね』


私も深々と頭を下げる。


その様子が滑稽で、私たちはお互いに顔を見合わせると同時に吹き出した。

妹「よかった、許してもらえないかと思った！ねぇちゃん、大好き！」



ここ最近で初めて妹が可愛いと思った瞬間だった。


『…私も大好き！』


思わず抱きつくと、妹も抱き締め返してくれる。


妹「ねぇ、ずっと言いたかったんだけど…












好きな人できた？」



『…っへ！？どうして！？』



妹「だって、恋してます〜って顔してるじゃん」

妹はからかうようにニヤニヤと笑う。


いや、どんな顔だよ！






…一瞬、脳裏にコンタミさんの笑顔がちらついた、なんて口が裂けても言えなかった。





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作者、一気にhit数が増えて、思わず近くの海に飛び込みそうなほどびっくりしております((

本当にありがとうございます！！！

@inori_dayoo

青い鳥開通しましたので、占ツクから来たと教えてもらえれば通します。

是非遊びに来て下さい(*^^*)

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