イカはいかが？【contami】【ら運営】

17匹目 ページ17

ほんの少し、暴，力表現あり。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


『やっほ〜、久しぶり私のイカたち〜』

イカたちのいる水槽のガラスをツンツンと突っつく。勿論イカたちは気にする素振りも見せない。そんなことは分かっているけど、やっぱり少し寂しい。

今日は水曜日。久々にバイトもない自由な日だ。ルンルンと鼻歌を歌いながらイカたちを眺める。今日はいい日になりそうだ。










「あれ？誰かと思えばAじゃ〜ん」

そんな甘い見通しは一瞬にして砕け散った。

『ど、とうしてここに…』

私は、恐怖と怒りに思わず声が震える。

「え〜？そりゃ、学校終わったから皆で仲良〜く遊びに来たに決まってんじゃ〜ん




…それより、先生たちもいないわけだしぃ〜ストレス発散、手伝ってくれるよね？」

誰もいない所に連れて行かれる。
そして浴びせかけられるのは、沢山の暴，力に罵詈雑言。





苦しい






辛い



「ははっ、いい気味だ！」

『た…すけ…』

「助けて？だぁれもあんたなんか助けるわけないじゃんw」

『…助けてっ…！』



















？「何やってるの？」



優しい声が聞こえた。



『コンタミさん…』

何処からか現れたコンタミさんは、いつも明るい笑顔を浮かべる顔に一切笑顔の片鱗を見せず、いじめっ子たちを冷たく見下ろしていた。

「こいつの知り合いかよっ…！なんで…」

cn「自分が何やってるかちゃんと分かってる？君たちがやってることは犯罪だって分からない？」

「…っそれは…」

？「うん、もう訴えていいレベルだと思うよ。てか、訴えるべき」

『レウさん…』

レウさんは少々怒っているのか、不快感をあらわにしている。

？「いやぁ…でもコイツらもコイツらでよぉやるな〜」

『きょーさん…』

きょーさんはよっ、と私に向かって軽く手を振る。しかし、いじめっ子たちをこれ以上ないほどの軽蔑の視線で見ていた。

？「動画撮ｯﾀｶﾗ」

『みどりさん…』

みどりさんは、カメラを持って今も撮影を続けていた。

？「Aちゃん、よく耐えたね。お疲れ様」

『らっだぁさん…』

らっだぁさんは、私に向けて優しく微笑みかけてくれた。

『皆さん…



ありがとうっ…！』

これ以上ないほどの安心感に、目からポロポロと涙が流れ落ちた。

18匹目→←16匹目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す