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尾崎side
無限大の人たちと移動していたら、椅子に小さく座って泣きそうな顔をしているAを見つけた。
グループ分けから1日たっていたけど、あれ以来忙しくて会ってなかった。
木村「あれ、A?」
西島「そうですね」
尾崎「俺行ってくる。先行っといてや」
尾崎「A。どうしたん 泣きそうな顔して」
「匠海くん。あのね」
そう言うAの目から涙がこぼれ落ちそうだった。
尾崎「ゆっくりでええよ」
「今までね、教える立場じゃなくて。Bクラスのときも、
Aのときも、みんなに教えてもらったり、ひぱってもらう立場だったから。
私がダンス教えなきゃいけないけど
教えられる自信ないし、上手くいかなくて。
そんな自分がいやだ。」
尾崎「うん。焦らんでも大丈夫。Aならできる。
みんなAが頑張ってくれてること知ってるはずだから。
多分、今頃Aに押しつけてたって反省して
めっちゃ練習してるかもな。」
「ありがと。元気出た。」
尾崎「それにしても、迅とかいいなー」
「なんで?」
尾崎「だってAとずっといれるわけやん?俺だって同じチームなりたかった。」
「私もちょっとは一緒になりたいと思ってたよ」
尾崎「ちょっとってなんや」
「でも、無限大1組だったら、またみんなに任せっきりになってたかも。
今回めっちゃ成長するチャンスだと思ってる。」
尾崎「Aのそういうとこ好きやなー」
「ありがと」
尾崎「真面目に好きだよ」
「???」
「まあいいや。今のはナシで。お互い頑張ろな。」
「?? うん!!」
そう言って部屋に戻っていくAはいつもの元気なAだった。
やっぱり何も気づいてないよなー
いろいろ頑張らないかんな。
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作者名:みは | 作成日時:2021年8月2日 12時