満ちた愛。 (ページ2)

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ここは、ユンギの実家の離れだ。

ユンギに｢親に紹介する｣と言われ、デート中に連れられてきたのが、全ての始まりだった。

離れって言ってもあまり親が来ることはないらしい。

まあ、私はいつか誰かに発見されることを望んでいるのだけど。

私は、家の中では身動きが出来る。
　
よく、ドラマとかではベッドの上で足枷などを付けられて

身動きが出来ないようにされているんだけど、

外に出られないだけで、自由に体を動かせるのだ。

だけど、最初は身動きが出来ないようにされていた。

途中で解放された時は嬉かったけど、ずっと体を動かしていないと

次第に足腰が弱ってくる。

そして、私の体重もかなり減ってきているはずだ。

だから、自由と言っても結局はあまり動かざるを得ないのだ。

そう考えてみたら、余計に彼が怖くなってくる。
　
全部計算して私を動かしているのだ。

｢はぁ... ｣

どうして彼は、私をここに閉じ込めているんだろう。

YG side

俺は防弾少年団のSUGAとして、仕事をしている。

ラップをして、作曲をして、俺の夢だった賞も取れた。

まさに、自分の好きなことをして成功しているのだから、

俺は間違いなく｢勝ち組｣だ。

だが、一つだけ気になることがある。

Aのことだ。

俺は狂った奴なんかじゃない。

閉じ込めた奴が何をほざいてるんだってなるかもしれない。

けれど、Aが元気がなかったら親も辛くなるし

閉じ込めていることも、罪悪感でいっぱいなんだ。

だけど、どうしても彼女を外に置いときたくない。