第３２５話 ページ7
＜あーもぅっ、ワタクシにはさっぱりだよー！！＞
『…いきなり何叫び出してんのかわかんないんですケド』
ラトニーク到着まであともう少しとなった今。
残された自由時間の間、私は変わらず“彼女”の世界に足を運んでいた。
僅かな間でも、ここにいないと気が済まないのは。
嫌な予感がする訳でもないのに、胸の奥がざわついて仕様が無い。
＜……ねぇ、A。お願い、今日はワタクシの傍から離れないで＞
『…私も同じこと考えてた。でも、総帥は許してくれると思うワケ？』
＜それなら大丈夫。ワタクシがちゃーんと。
許可、貰ってるから＞
そう言って、顔のそばに丸を指で作った左手を近づけて笑ってみせる。
少しだけ間を開けたあと、何故か笑いたくなった私は小さく吹き出した。
…どうせなら、このままずっと。
足を出させないようにしてくれたらいいのに、なんて。
＜…全部、忘れさせてあげようか？＞
『…え』
＜ワタクシが、あなたの願いをお手伝いしちゃおうかって＞
『そんな、こと』＜できるよ＞
間違った光に手を伸ばしそうになっている。
それでも縋りたいと思ってしまう。
このままずっと、この世界にいることを望んでしまいたくなる。
…彼女の顔が、徐々に歪んで。
そうして、私は─────。
＜存分におやすみ、“ワタクシ”＞
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ジューガ(プロフ) - 蒼姫のアクアさん» 蒼姫のアクア様、初めまして。コメントありがとうございました！のんびりと、自分のペースで最後まで駆け抜けたいと思います。 (2021年4月15日 22時) (
レス) id: c793167d30 (このIDを非表示/違反報告)
蒼姫のアクア - スマホから初めまして！とっても素晴らしいです！イナズマイレブンも大好きでがんばって下さいね。 (2021年4月15日 14時) (レス) id: 24dbe7715a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジューガ | 作成日時：2020年7月10日 22時
