第３２２話 ページ4
『…ホンット。変なところで気ィ配れるガキってところだよな、アンタ』
そう言い放ち、彼女は首だけ向けていたのを直し体ごと対面するようその場を回る。
けれど、そうしたところで松風の眉間に集まったしわは消えることがなかった。
「＿＿＿ねぇ、この前言ってた"今の剣城は近づけさせるな"って、どういうこと」
『...どういうこと、か。ちょっと今はそっちよりも集中してほしいことがあるんだよ』
「集中して、ほしいこと」
『そう、カトラを通じて石を集めてるだろ？』
言いたいことはわかるよな、そんな言葉を示すかのようにAの瞳は徐々に細められていく。
実際、松風にとって似たような雰囲気を薄らと感じてはいたのだ。
…そう、彼女の兄のような。
しかし、妙に気を張りつめたような面を持つ少年に対し、少女は自身の髪の毛先を弄る、なんてことをする。数回指が回されたところで、少女は目を伏せ言葉を短く1つ置き口を開いた。
『ま、こっちのことはできるだけ詮索しないでくれ。最終戦前までには全部話せると思うし、そっちはやるべき事をやって欲しいんだヨネ』
「…！その喋り方」
『────もう。あっちが起きるから、適当にやり過ごしとけよ』
そう言うと、Aは松風に背を向けどこかへと歩き出す。
野咲に比べ多少は頼もしい背中をしているはずだが、どこか悲しそうなものにも見えていた。
『…まだ、着かねぇのか』
「…？多分、着いた」
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ジューガ(プロフ) - 蒼姫のアクアさん» 蒼姫のアクア様、初めまして。コメントありがとうございました！のんびりと、自分のペースで最後まで駆け抜けたいと思います。 (2021年4月15日 22時) (
レス) id: c793167d30 (このIDを非表示/違反報告)
蒼姫のアクア - スマホから初めまして！とっても素晴らしいです！イナズマイレブンも大好きでがんばって下さいね。 (2021年4月15日 14時) (レス) id: 24dbe7715a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジューガ | 作成日時：2020年7月10日 22時
