【イナギャラ】偽りメルシーpartⅢ (ページ45)

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第１３３話ページ45

「そう言えば、お前は驚かないのか、俺が敵であることに」

『驚く理由がないワケ。別に私は"タノシク"サッカーできたらそれで十分いいと思うんだよネ。
…ていうか誰だ、アンタ』

そもそも、あのときはじめて白竜にあったとき、
薄々感じてたんだよネ、不動さんとなんかやってるって。

でもまぁ、こんなことを考えてたのは想定外だけど。

「そ、そうか、知らないのか？
ホーリーロード優勝校の雷門中を」
『へェー？ってことは、貴方転入したんだ？月光国山中に』

そういうと、目の前に白竜を押し退けてズカズカと私に歩み寄る謎の紫男の額には、青筋が立てていた。

「フッ…素直にならないか、張山さん」
『誰だよ、ソイツ』

「俺の次のターゲット★」
『不動さんのクセになにほざいてるんですか』

「本物の俺こっち！！」

前髪を掻き上げる謎の動作(と同時にどこからか作り出した無数の赤い薔薇)に気持ち悪さを覚え、みのりにボールを持ってくるように頼んだ。

…え、目的？

もちろん、薔・薇・壊・し・♡←

「…一応いっておくけれど、その人三年よ」

『え、別に良いし』

だが、それをするのは許されないらしく、監督は帰るぞ、といってグラウンドから離れていく。

それを追うように駆け出すと、後ろから白竜に呼び掛けられた。

それに応答するように振り向いた私の顔は、今まで以上に嗤っていたらしく、彼らの顔はギョッとしていた。

『精々足掻いて見せてヨネ、レジスタンスジャパン』