【イナギャラ】偽りメルシーpartⅢ (ページ19)

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第１０７話ページ19

＿＿＿＿２日目。

私はウォーミングアップ代わりとして、鉄骨のステージ(Lv.3)をやるためにどのくらいのものなのかをみることにした。

Lv.3は、鉄骨の落下速度がとても速いのか、コンクリートを軽々と貫いてしまった。

それでもやってみようと思った私は、フィールド設定完了のボタンをおしてその世界へとワープした。

私を包んでいた蒼い光も消え、目の前には昨日見たあの街中の風景が広がっていた。

小さな鈍い音が足元から聞こえ、そちらを見やるとそこにはサッカーボールがあった。

＜…早くワタクシの元へ来てくれるんじゃないの？＞

あの"子"の声が聞こえ、私はボールを蹴り出した。
高く上へ放物線を描くようにしてボールを蹴り、私は落ちてくる鉄骨の側面に足を置きながらただ前へ進むことを考えていた。

気がつけばボールはゴールネットに吸い込まれており、辺り一面が草原となる。

今度は、蒼い色をつけたたくさんの花が咲いていた。

『…あまり好ましくないお迎えだよネ。個人的にあまり嬉しくないっつーの』

今日は、昨日とは違い私の足元にはホログラムのサッカーボールがあった。
どうやら、"彼女"はちゃんとやりあうつもりのようだ。

＜クフフ…まぁ、楽しもうよ。
＿＿だれにも邪魔なんてさせないんだから♪＞